交渉(物理)
評価やポイントがついてて泣いて喜んでます!!
「さて、手始めに…この賊どもを手下にするか」
一番手っ取り早いし、ボス倒しちゃったしね。
「ちょっと待て!お前バカか!?ダークエルフの成人って言ったらいい職に就けるのに、なぜ最下級レベルの盗賊なんだ!?」
僕が手をワキワキさせていると、マーがいっぱい疑問をぶつけてきた。
「だって、面白そうじゃん」
世の中面白ければいいと思うんだ、うん。
「・・・昔からそうでしたわね、楽しければそれで良しって」
メイアは分かってくれるというよりも、呆れていた。
「そういえばそうだったな…」
分かればいいんだよ二人とも。
「じゃあ、二人も来てくれるよね?」
僕は満面の笑みを浮かべ二人に手を差し出す。
「いやいやいやいや!分かってんのかお前!?親友二人を悪の道に連れ出そうとか何!?頭湧いてるの?」
「だって…親友だろ?」
僕は真顔で言いきった。
親友が悪の道にそれたら、付き合うのが優しさで友情ってばっちゃが言ってたぞ。
「理由になってねえよ!!」
マーがキレはじめたが、メイアの方を見てみると…爆笑していた。
「ふふっ…あはははは!やっぱり、アリン面白い!!その話乗った!この、リス・メイアレートはアリンメッタの手下になりますわ!」
一人目の懐柔成功!さて、マーくんはどうするのかな?
「メイアまで…まあ付き合ってやるか、でも確実に給料は支払えよ。」
ふむ親友二人を道連れにしてしまったな。
いや、ここからがこの盗賊団の始まりなのだろう、三人で何かしたかったし。
「なら、OKだな!僕は盗賊でのし上がってみせる。」
「ちょっと、待て誰がお前の手下になるって言った…!」
思わぬところから声がした。
倒したはずのリザードマンが起き上がっていた。
「あ、生きてたんだ。とりあえず、盗賊団明け渡してくれるかな?」
僕は笑顔で言い切った。
「最低だなお前。」
マーが何か言っているが今は無視だ、交渉をしているところなんだ。
「明け渡す?無理に決まってんだろ!馬鹿かよテメェ!」
その言葉、待ってました。
「そんな事言われたら、実力行使しかないじゃないですか。」
僕は笑顔でリザードマンの顔を殴った。
そして強化魔法を手に施しドワーフと同等の筋力ステータスまで引き上げ、顎に掌底を食らわせて押し倒す。
「早く引き渡した方が全治までの時間が短くなりますけど、どうします?」
「なんだ!?お前化け物かよ!!」
いえ、化け物じゃないですけど…前世では、古武術を少々齧ったりしていましてね。
「どうするんですか?次は関節外しに、かかりますよ。」
関節あるか分かんないけどね
そういって真顔で関節っぽい所を押え始めるとリザードマンがもがき始めた。
「分かった!お前の手下になる!だから殺さないでくれ!!」
「いいですけど、貴方のような人はスグに裏切ると相場が決まってますからねぇ…とりあえず関節は外しておきましょう。」
「ぎゃぁあああああああ!!」
ダークエルフの成人式が、阿鼻叫喚の地獄絵図になってしまった。
「あいむ、うぃなー!」
「ここにアリンメッタ盗賊団を設立します!!」
善いことメーター【□】
悪いことメーター【□□□□□】
【次回予告】
どうも、みんなのアイドル神でーす☆