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おかしな盗賊  作者: 塵の様なもの
盗賊だ!
10/10

それから


「いったい何が起こったんだ?」


マーが困惑していた。

さっき起こった事が何か分からなかったのである。


「いきなりアリンが喋りだして、ウィセアが光って生き返り、リラリーが浮かんで消えましたわよね?私の目が正しかったらですけど…」


「メアリの目は正しいよ、現に俺も見ていたからね」


マーとメアリは不可解なものを見るように僕やウィセアを見ていた。


「アリン、俺たちに今起こったことを説明してくれないか?」


「多分…信じられないと思うけど、ここに神様が来てウィセアを蘇らせてくれたんだ。」


二人には神様が見えていなかったみたいだからこんな話をしたが、信じてくれるかは分からない


「…神様?アリン、嘘をつかないでくれ…そんなのいるわけないだろ」


マーは信じられないようだ。


「私も信じてると言えば嘘になりますが…神様ぐらいでないとこんなこと出来ないんじゃありません?」


「百歩譲って神様がいるとしても、俺らに見えないのにアリンは見えた…おかしくないか?」


珍しくマーが突っかかってくる。


「説明しても多分信じられないだろうが、僕は二人に言うよ」


息を整え、言葉にする。


「僕は、この世界に来る前に一度死んでいるんだよ。」


「一度死んでる…?どういうこと?」


「僕はこの世界、つまりアシレマに生まれる前に別の世界…魔法やエルフ族などが想像上の物と思われていた世界で生きていたんだよ。」


いきなりこんな話をしてもダメなのはわかっているが、話すほかなかった。


「そんな世界あるはずない、そう思われても仕方がない。でも僕はそこで、神様の手違いで死んでしまったんだ。」


「だから神様が見えるし、話もできる。」


言い終わってから二人を見るとあからさまに混乱していた。


僕に助け舟を出してくれたのは、ウィセアだった。


「私は神様を見ました、アリンメッタ様と神様に助けてもらわなかったら今こうして喋れていません。」


「でも…」


ずっと話は平行線のまま10分がたったとき、扉があいた。


「やあ、神様だよ」


「神様!?」


なんと今回はマーとメアリにも見えていたらしい。


「えっ、ちょっとまって…メアリ、神様見えてる?」


「見えてる。」


そして神様が椅子に座って口を開く。


「俺たち神様は自分を認識させれる範囲を決めれるんだよ、あとなんでもできる。」


「そんな言葉で信じられるとでも?」


うーん…と神様は唸り、何かを思いついた。


「じゃあここで、人間を作ってみせよう。」


神様はそういうと、木の破片を持って何かを唱えだした。


神様が唱え終わると、木の破片は人間に変わった。


「はいできた。」


「私たちは夢を見ているの・・・・?」


「でもこれを見たからには信じるほかないじゃないか」


二人は渋々神がいることを自分の中で認めた。


「あ、そうだリラリーちゃんどうなったか知りたい?」


「教えてもらえるんですか?僕は知りたいです。」


あの子がどうなったかは知っておきたい。


「かいつまんで話すよ。長くなるしね」


「リラリーちゃんは、この世界の知識・記憶を失って俺の上司に監視されながら、アリンメッタが元にいた世界で頑張ってるよ。」


「あれ?僕がこっちの世界に来て、元の世界の経験とか失ってないよ。」


「世界の知識と記憶と言っても経験や能力は失わない、でも神様が管理している。そうしないと変身しちゃうしね」


そしてリラリーの詳細が書かれた紙を僕に手渡し、消えていった。



リラリー:


女から男へ変更

記憶を消し、変身能力は神が保管するものとする


アシレマから日本へ変更


もし神が手違いを起こした時用の保険として、父親が人狼族の家族に入れておくものとする。


以上。


皆さん、今回も読了ありがとうございました。

11月から飛び飛びで書いていたりしてすいませんでした。


読んでくださった方の暇つぶしにでもなっていれば幸いです。


次の読み物は考えついたら書く予定です。

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