ウザい神様
褐色に白い髪って合うと思うんです。
むしろ練乳が顔に当たるとか、最高だと思うんです
「やあ、僕は神様。どう僕?イケメンだろ?」
何言ってんだこいつってかここ何処?表すなら白い部屋?
「あれれー?まだ分からないのー?」
なんだこいつ超ウザいんだけど…って俺何しようとしてたんだっけ?
「愚鈍な君に、この僕が直々に教えてあげよう。」
「きもっ」俺が出した第一声はそれだった。
「なんでキモイとか言うのかな?教えてあげようとしてるのに」
「はいはい、じゃあ教えてください。」
自称神とかコイツあとで警察に突き出した方が世の中の為になるだろう。
「君ねぇ、死んじゃったんだ。猫庇って」
なんということでしょう。
俺は死んでしまったらしいって嘘だろ
「嘘だろ、お前みたいな変な奴が言ってるんだから。」
「うんうん、皆それ言うけど今から見せるもので信じちゃうよ」
自称神が右手を上に上げたら、俺の前に血まみれで猫を抱いている俺が現れた。
「えっと、これって何かのジョークだよな?」
「ジョークじゃないよ。あと、君は死ぬ寸前に”善いことメーター”が”悪いことメーター”より上回ったから転生できるよ」
は?ちょっと話についていけない。
「ちょっと待て整理させてくれ」
「整理?大丈夫荷物なら、そこ」
「違うわ!話の整理をさせてくれって意味だよ!」
とりあえず、俺は道端に寝転がっていたトラックに轢かれそうな猫を庇って、トラックに轢かれて一度死んだと。
それで猫を庇ったことで、自称神の言ってる善いことメーターとか言うのが良い感じで、転生できる。・・・・さっぱりわからん
「あ、そうだった!あと一時間で僕のシフト終わるから早く決めてね、転生の話。じゃないと無転生幽霊として彷徨うことになるぞ☆」
シフト!?神様ってアルバイトなの!?それが一番分からんわ。
「幽霊になって彷徨うよりは、転生したほうがマシだ。」
「そうなの?転生場所どこにする?ファンタジー世界?それとも辛い現実世界?あと、SFの世界?」
「ファンタジー世界一択だな。」
俺は何かと魔法とかに憧れていたから、ファンタジー世界があるなら行くしかない。
「あ、そうなの?これで後20分以内に決めてね」
イライラし始めた神様は俺にタブレット端末を見せた。
そこにあったのはゲームとかでよくあるキャラクター設定の画面だった。
「種族はダークエルフがいいな、髪の毛は白色っと名前は…アリンメッタ・ラルカフでいいかな」
「あっ、もう時間だ!あと書けてないとこは、お兄さんがやっておくから!ファンタジー世界を楽しんできて!!・・・・言い忘れたけど、男から転生になる場合女固定だから」
俺は意識を失う前に叫んでおきたい。
「そういう大事なことは先に言えー!!」
かくして俺はダークエルフのラルカフ家の長女として転生してしまった。
【次回予告】
記憶を持ったままの幼少期