あまくに みか
◎書店員ことはの本棚
1推し あまくに みか
(よし、投票っと)
今月はWeb小説投稿サイト『ノベルアルファ』で私の推しが新作を出している。彼女はまだその名を知られていない無名作家だけど、本当に面白いの。
私の一票で何か変わるわけじゃないしと思って投票しないのは素人だ。実はノベルアルファのコンテストは毎月あるからかコンテスト自体珍しいものではないので投票数はあまり多くなく一票一票の価値がかなり高いのだ。
私は田舎の駅前本屋の書店員『糸井川琴葉(29)独身』。
私には夢がある。それは私の担当棚を私の推し棚に仕上げること。それも、現在既にデビューしている推しではなくて、まだ誰にも発見されてない作家。そんな作家さんを応援して応援して応援しまくってデビューするのを後押しするの。
SNSで拡散なんて当然やるわ。裏垢も使ってじゃんじゃん宣伝していくから!
会社のアカウントを使うときもあるわ。これはさりげなーくね。コソッと利用させてもらう。コソッとでも公式からの拡散の力は絶大なんだから。
家族友人にも宣伝しているし、学生時代のバイト仲間にも教えたりして。
なんでそこまでやるのかって。それは応援した人が喜んでいる所をかつて生で見たから。
過去にたまたま、私が働いてるこの本屋の常連さんが私の推し作家だったことがあったの。私は応援したわ。と言っても常識の範囲で。まあ、投票はしようかなって。
そしたら彼、大賞受賞して。その瞬間に一緒にいたんだけど。彼の喜びようったらなかった。
「やったああああ!!!!!」って。私はなんだか感動しちゃって、彼より感動してたかもしれない。いや、それはないか。
でもね、それで知ったの。人の夢が叶う瞬間ってすごく感動するなって。
その感動をこの本棚の分だけしたい。そう思ったわけ。
だから、私は応援するの。まだ発見されてない推しを。
それが私の夢には必要なんだ。
と言うわけで今日応援するのは『あまくに みか』さん
彼女のセンスはピカイチでこれはデビュー秒読みでしょうと思う程のレベル。むしろ書籍化作家になってないのが不思議なくらい。
とにかく、読んでみて。これ以上の言葉はいらねえ。読めばわかる。一話でいいし、なんでもいい。彼女の作品を読め!
あまくに みか
主な活動サイト
カクヨム アルファポリス
第2回ライト文芸大賞【家族愛賞】受賞
これは2025年1月頃に書いたものです。