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第一章 尽きぬ誤解

今回は少し長めです。

広間はずいぶんと騒然としたけど、会話不能なおじさんが一言「許可する」といっただけでまた静かになった。


それで、今豪華な部屋の真ん中に私はいます。

もちろん、金魚鉢の中ですけどね?しかも机の上っていう微妙なとこに。

しかも、謎の金髪は私を見て「これでいいか~」と満足したように笑うと話しかけようとした私を無視してそのまま出て行ってしまった。

放置ですか。さっきのおじさんといい金髪といいここの人は会話という言葉の意味を知ってるか問いただしたい。


「それに、私の名前レディじゃないんだけどな……」


広い部屋に一人ひとり言。果たして本名を名乗れる日は来るのだろうか。これは、あれか。時々いる、自分のことを名前でいう人の真似をすればいいのか。


「亜衣、いい加減にキレそう」


……、やめよう。

色々考えていると、扉が開いて女の人が二人入ってきた。

一人は、茶髪で肩につかない程度に長いけどウェーブがかかっている。目はきれいな青色。うーん、瑠璃色ともいえるかな?顔が小さくてかわいい。

もう一人は、長い青紫の真っ直ぐできれいな髪。絶対さらさらヘアだ!それに顔もきれいで大人な雰囲気。お姉さんって呼んでみたい。

二人ともメイド服を着ている。といってもコスプレで見るようなやつじゃない。

深い緑色の足元まであるワンピースみたい。袖がハフスリーブなのはメイド服だからかな?

でもストンと落ちるのではなく、スカートのすそは広がっている。Aラインっていえばあたってるはず。

エプロンは、フリルがない割烹着に近いデザイン。膝あたりまでしかなく、腰の位置にはポケットは左右に一つずつ。

走りにくそうだけど、こういうデザインのほうが私は好きだな。


「レディ様、この度お世話をさせていただくことになりました、シルアとツィネです。よろしくお願い致します」

「あ、はい。こちらこそよろしくです。ちなみに私の名前は七瀬亜衣です。レディじゃないので、そこんとこ重点的によろしくお願いします」

「ナナセ様ですか。素敵な名前ですね」

「いや、七瀬は苗字。名前は亜衣」


ふぅ。ようやく名前が言えたよ。

それにしてもかわいい人がシルアさんで、キレイなお姉さんがツィネさん。お世話ってなんか私ってすごく偉い人みたい。あのおじさんみたいなのはごめんだけど。


「アイ様。私たちは、遠からずとも人魚族と縁のあるものです。ここで人魚族が暮らすのには何かと不都合が多いと思いますが、精一杯尽くさせて頂きます」


うーん、人魚族って今の私のことだよね?いったいどうしてこうなったのかとっても不思議でツッコミを入れたいところだけど、ここは我慢して少し知識を増やそうかな。


「あの、私人魚族とかこの世界の常識とかよくわからないんですけどよかったら教えてくれませんか」

「え」


二人は驚いたようで目を見開いてお互い顔を見合わせた。

そして、ツィネさんが恐る恐るといった感じで聞いてきた。


「もしかして、アイ様は生まれたばかりなのですか?」

「え?」


今度は私が固まった。普通に17歳ですけど、生まれたてに見えるってこと?

私はため息をついた。

名前の次は年齢ですか。



メイドさんが二人出てきました。洋服の説明はこれが限界です。難しかった……。

主人公の受難は続きます。そして王子は退場早やすぎ(笑)

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