第一章 捕獲
もう少し字数を増やしたいのですが…。
短くてすみません。
なんだか窮屈!!なにごと!?
バタバタと暴れてみたけど、解放されない。何よこの網は!!ん?網?あれ?あれ―――?
「おい!!人魚だぜ!!こりゃもうけもんだ!!」
「ついてるぜ。早く戻ろうぜ!!」
ぼろいボートに厳つい二人の男。マンガでよく描かれる定番な。え?海賊かな?驚いて口をパクパクしている間に、樽に詰め込まれた。
そういえば、小さい頃バケツにすっぽりと収まるの好きだったな~。あの頃と同じ感覚だ~。
って和んでる場合じゃない!!
「ちょっと、海に帰る!!」
「金づるを逃がすわけねぇだろ」
「というよりなんで私人魚なのよ!!」
「はぁ?おかしなやつだな。頭ん中大丈夫か?」
「私は至って正常よ!!」
「うるせぇやつだな。少し大人しくしてろ」
男その一は私の頭を押さえてその二が樽のふたをしめた。
「開けろ――!!」
一体私が何をしたっていうのよ!!あれか!!昨日弟の大事にとっておいたプリンを勝手に食べたからか!?いや、あれはプリンが悪いんだよ、うん。
色々考えている間に船は陸についていたらしく、樽は激しく揺れる。
「ちょっと、レディはもっと丁寧に扱いなさい!!」
「れでぃ?なんだそれは。それはお前の名前か?」
「あんたバカ?それとも私のLとRの発音がなってないってこと言いたいの!?」
発音の違いがわからんくてテストのリスニングは全部間違えて、先生に特訓されるものの最後はため息の後にかわいそうな人を見る目で「もういいです」と言われたあの瞬間の怒りと悲しみを忘れたとは言わせない!!
思い出したら頭にきて暴れたら樽の中に入っている水が少しあふれた。
「はぁん?もう一度言ってみろ!!このアホ人魚!!」
「おいヴィロ、相手にすんな。さっさと行くぞ」
「お、おう」
そのあとは、何を言っても反応が返って来なくて、樽の中がうす暗いせいか眠くなって寝てしまった。
「しかし、この人魚本当に売れるのかねぇ?」
「まぁ、物好きな貴族なんていくらでもいるさ。最悪殺して肉屋にでも買い取ってもらおう」
樽の外でそんな物騒な会話が話されていたことは知らずに。
男二人の一人の名前が出てきましたが、主人公の中では永遠に男その一とその二でどっちかも認識しないでしょう(笑)