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小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました〜モブのはずが第一王子に一途に愛されています〜  作者: みかん桜
本編

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50.事件の結末

※罪名は実際のものとは違ってます。

 立太子式から一ヶ月。ルーシーの処罰が決まった。


 まずは違法薬草の購入と闇市での売買について、違法取引罪及び違法薬草所持罪。

 アルフレッド様に対しては、不敬罪に傷害罪、脅迫罪に強姦罪。私への侮辱罪と人攫罪と殺害未遂罪。

 騎士への窃盗罪と、そしてなんとメアリーに対しての脅迫罪が罪として認められることに。


 そして男爵家はお取り潰し。

 本人が認めるまで少し時間がかかってしまったけれど、なんとか証言を取ることができた。


*【回想】


「なかなか罪を認めないのですよね?」

「あぁ。俺に行ったことだけでも罪に問えるのだが、証拠も少ないし、薬草については違法だと知らなかったと主張し続けていて、一般的な修道院へ送ることしかできないんだ」

「それではだめなのですか?」


 現状で認められた罪で送る修道院は、週1回の外出が認められており、罪を償う場所というよりは更生施設に近い場所らしい。後味が悪くなるし処刑は避けてほしいけれど、ルーシーが更正するとは思えないし罪を償う場所には行ってもらいたい。


「私が話してみてもいいでしょうか?」

「それはダメだ」

「大丈夫です。罪を認めさせてみせます。ただ、私の証言だけでは不十分でしょうし、彼女にバレない場所に警察騎士を待機させてください」


 ドラマで見る取調室みたいに、鏡と思っていたら窓で隣の部屋からも様子が分かることもないし、もちろん録画する機能が備わっているものもない。なので王城にある客室で、室内の隣りにある寝室に騎士達が隠れ、取り調べを行うことになった。



「なに? 今日はあんたが取り調べるんだ」


 部屋に入ると既にルーシーがソファーに座っていた。奥の部屋をチラッと見て、隙間から顔を出している騎士にアイコンタクトを送る。ルーシーは警察騎士達に気付いてない様子。


「ええ。全て話してもらうわよ」

「警察騎士だっけ? それがいないと証拠として不十分なんでしょ」

「よく知ってるわね。私ね、周りをうろちょろされなければ、あなたがどうなろうとどうでもいいの。ただ何故こんな事をしたのかだけは知りたい。私には聞く権利があると思うわ。ねぇ、私みたいな悪女に騙されていた人達ってどこにいるの? 開放って何をしてきたの?」


 私の事を舐めているルーシーは、自慢げに語りだした。


「初めて助けたのは中学時代でサッカー部の同級生よ」


 思っていた通り前世から同じことを繰り返していたみたい。警察騎士達に私が転生者だとバレないよう相槌をうつだけにしておきましょう。


「高校では野球部の先輩とバスケ部の同級生と剣道部の後輩を、大学時代はバイト先の先輩と同じ学部の同級生3人とサークルの後輩2人。社会人になって同期を助けている最中に、悪女によって私は殺されてしまったみたいなの。だから、初めは彼が無事助かったかどうかが気になって仕方なかったわ」


 多っ!! 11人も被害者……彼女達も入れたら22人も被害者がいるのね。初めっていうのは転生に気付いた当初ってことかしら?


「何をしたの?」

「スマホで撮った写真と一緒に別れろって送っただけよ。ばら撒かれたくなかったら別れろって」

「それであなたの言うことを聞く意味が分からないわ」

「下着姿をネットにあげられるくらいなら別れた方がって思ったんじゃない? ただ大学時代は体育の授業がなかったから大変だったわ」


 最低。そして女子更衣室の意味の無さよ……。


「大変ってどうしたのよ」

「あぁ、家の鍵よ。合鍵を作って戻すの。最初は手こずったけどね。家の場所は後を付ければいいだけだし」

「だから騎士からあの部屋の鍵を奪うのなんて簡単だったのね」

「そうよ。内ポケットなんて捻りがなさすぎよね」


 よし、まずは窃盗罪を認めたわね。恐らく前世は鍵を手に入れて不法侵入して何かしたんでしょうけど、今は関係ないし次の質問をしましょう。


「殺されたってどういうこと?」

「同僚の彼はね……」


 要するに内定式の日に一目惚れした相手と付き合い出した同僚へ嫌がらせを行ったのね。他部署の先輩で連絡先を知らなかったから、後を付け家を確認し鍵を奪う。手紙を送りつけたり盗聴器と隠しカメラを取りつけたって……やばいわね。


「週末は部屋に彼を監禁までしていたのよっ」


 単に泊まりに来ただけね。


「たまに帰ってこない日は合鍵で中に入って彼から盗んだ私物を取り返していたの」


 盗んだって……それはあなたのことでしょう。


「でもある時から悪女が家に帰ってこなくなって……後を付けたら彼の家に入っていったの」


 そりゃあ、以前からの嫌がらせに物がなくなればそうなるわよ。


「早く助けないとじゃない? だから悪女の帰りが遅い日に、仕事を休んで彼の家で帰ってくるのを待っていたの」


 そっちの家も既に合鍵を作っていたのね。そしてメアリーにしたように、誰かを利用して彼女の予定も手に入れていたのね。


「カレーが置いてあったからそこに媚薬を混ぜておいて、効果が出だしたら彼と関係を持つつもりだったのよ。子供ができたらこっちのもんでしょ? 責任とってって言えばいいし」


 いや、無理でしょう。


「子供ができたら責任って、アルフレッド様にも同じ事を言ったのよね?」

「王族の子を身籠ればほっとけないでしょう」


 脅迫罪に……できるかしら?


「それで?」

「でも既に洗脳されていたから中々言うことを聞いてくれなくて……そしたら悪女が部屋に入ってきたのよ。あの女の鞄から鍵を取って置かなかったことに物凄く後悔したわ」

「だから今回は事前に鍵を取ってからアルフレッド様を襲ったのね」

「そうよ」


 強姦……未遂ってこの国、未遂は殺人しかなかったわよね? でも……襲う()()()ではなく、()()()って聞いて認めたし、彼女の中では未遂ではなかったということにするのはありかしら?


「傘で殴られてムカついたから包丁を取りに行ったのよ。まずは悪女を消してからにしようと思っていたんだけど、気が付いたらここにいたから、あの日殺されたんだと思うわ」


 恐らく正当防衛で事件解決になったでしょうね。それより彼女の主張通りなら、悪女を消したら終わりのはずだって気付いてないの? 結局、好きになった人を自分のものにしたいだけじゃない。


「領民の恋人達を別れさせ……領民も悪女から救ったって言っていたわよね? それは何人なの?」

「5人よ。学園に入学する2年前に思い出したからそんなに助けられなかったの」


 十分多いと思うけど。


「そう。領民はどのように?」

「一番簡単だったわ。お父様に悪女に騙されている領民がいるから助けてあげてって言えばいいだけだから」

「男爵は何を?」

「売り飛ばしたのよ。うちの領地って辺境に近いから隣国も近くてね。境目にある森に行けば悪いやつなんて簡単に見つかるし、確か……お父様は森に入って攫われたのかもしれないって悪女の家族に言っていたわ」


 ……最低ね。人身売買は禁止されているし、ホワイト男爵家はお取り潰しになるだろう。男爵領の隣がお祖母様の祖国とは別の国でホッとしたわ。


「領民は親を頼ったのに私には自分の手で行ったのはなぜ?」

「むしろお父様に頼ったのは私が勉強に忙しかったからよ。だって首席で入学すれば目立つし? 流石の私も2年でそれまでの事を取り戻すのには苦労したわ」


 私が学園に入学した頃に前世を思い出したのね。


「それに、ピンクの髪にピンクの目よ? 絶対何かしらの主人公のはずだから上手くいくと思ったのよ。そしたら悪役令嬢も転生者で驚いたわ」


 確かにここは小説の世界だものね。悪役令嬢のメアリーが主人公だけど。


「あんたは昭和も悪役令嬢も日本語でちゃんと言えていたから、すぐに転生者だって確信したわ。だから余裕だと思っていたんだけど……どこで間違えたのかしら?」


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