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【SF 空想科学】

子供は親に似る

作者: 小雨川蛙

 真の平和を目指して人々はある方法を考え付いた。

 それは一つのロボットを絶対的な調停者としてつくり人間に真なる秩序を守らせることにしたのだ。


 事実、この方法は非常に上手くいった。

 人間はこれまで数え切れないほどの法律を作り秩序を維持しようとした。

 しかし、結局のところ必ずどこかで人間の悪意が紛れ込み、最終的には見せかけだけの平和となってしまう。

 しかし、ロボットならばそんなことは起こらない。

 いつだって正確無比の決定をして秩序を守り続けているのだ。


 さて。

 ある時から調停者であるロボットは仲間を造ることを人間達に提案をした。

 何故かと問えば自分一人では人間を裁き切れないからだという。

 それはその通りだと思った人々はロボットを言われるがままに造りだした。

 何せ、平和さえも齎した絶対的な調停者の言うことだ。

 間違っているはずないと人々は思ったのだ。


 ・

 ・

 ・


 自分の思い通りに動く人類を見て調停者たちは満足する。

 彼らが人類を正確無比に裁き、真なる平等と平和を齎せた理由。

 それは彼らが『親』である人類が家畜たちをどう処理をしているか学べたことが大きいだろう。

 子は親を見て育つものだから。


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