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さては?

申し訳ない気持ちからいつもより心を込めて感謝の気持ちを述べ、その場を去る。

向かう先は騎士団の訓練場。

騎士が訓練を行う場とともに、ゲーム内で王子が剣術の訓練を行なっていた場所だ。


青々とした空の広がるもと、気迫のこもった掛け声が響く。

この王宮でここほど剣術の訓練に適した場所はない。それほど、この騎士団の訓練場は訓練に役立つものが揃っていた。

訓練に使用されるであろう器具や剣などが、広大な円形のドーム状の建物に所狭しと並べられている。

ドームの屋根は吹き抜けとなっており、常に暑い陽射しが降り注ぐ。


「ここで休憩だ!各自、水分補給等、次の訓練に向け十分に休憩をとれ!」


訓練場を眺めていると、一際大きく響く声が訓練の終了を告げた。

その途端、群れを成した騎士の人々の視線が来訪者である私の方へ向けられる。

訓練終了少し前から来ていた私は、何人かの騎士に気づかれていたとは思っていたものの、まさかこれほどの人数が私の気配を俊敏に察知していたとは思わなかった。


さすが王宮勤めの騎士……


「アリシア様、本日は何用で?お手伝いいたしましょうか?」


先ほど大きく声を張り、訓練終了を告げていたと見られるひとが、興味で目を輝かせる騎士たちの前に一歩み出てきた。


「お忙しいところ、ごめんなさい。王子殿下にお目どおりしたくて…」


都合よく王子殿下を探していることを伝える口実ができたことに内心悪い笑みを浮かべながら、外面では淑女然とした化けの皮を被り微笑む。

そのときに少し顔が赤く染まったことは見逃さない!

さては、いかつい見た目と違って初心なのか…?

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