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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

毎日同じ夢を見る。夢の中で誰かが僕を呼んでいる。


「お……ちゃん。お兄ちゃん」


僕をお兄ちゃんと呼ぶその声が一体誰なのか、僕はもうずっと思い出せないでいる。僕に妹なんて居ない。

目を覚ますと何もない無機質な部屋。床に散らばっているのはロープと、簡単な工具類、そして無数のナイフ。


朝起きて考えることはただ1つ。何度も血に染まった我が身の手を見つめながら、無表情で僕は考えるのだ。さぁ、今日は誰を殺そうか、と。


「………蟻だ」


1匹の蟻が部屋を彷徨っている。僕は立ち上がると床を蠢く1匹の蟻を見つめる。そして僕は1匹の蟻に話しかけた。言葉が通じないと分かっていて僕は蠢く蟻に言葉を投げかける。


「なぁ、お前も死んだら腐るのか?」


そう言って僕はスリッパも何も履いていない足で蠢く蟻を思い切り踏みつけた。


「……あぁ、死んじゃった」

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