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えっと……いつから? 【WEB】

作者: 雨澤 穀稼


   えっと……いつから?


 夜勤明け……爆睡中!

 めっちゃ顔が熱い!

 陽射しが、陽射しが……強いよ〜……。

 カーテンの隙間から、太陽ビームが容赦無く顔面に降り注がれている……チラ見……眩しい……太陽の残像が、目を開けても閉じても眼球運動のする方についてくる。

 ふと……太陽の残像越しに目が止まる……ん……?

 えっと……いつから?

 見開いたわたしの太陽の残像の残るチカチカ目は……いや、わたし自信が金縛りでも無いのに……固まっている?

 誰でも固まると思う……絶対に絶対に、固まると思う? 多分? きっと……。壁の角、見上げる白いエアコンが、大きな御口をパックリと開けているのだ!

 大きな御口をパックリ開けた白いエアコン……使った覚え等無いと言うのにだ……? いつ……使ったっけ……? 記憶に無い……? 今は冬真っ只中!

 固まっていても仕方が無いので、むっくりと冷静に身をお越し……大きな御口をパックリ開けた白いエアコンの、ナナメ下の壁に張り付いているリモコンを確認! 確かに動いている……冷房だ! この寒いのに……冷房だ! 流石! 東北だぜ! 寒さのレベル半端ねぇと、勝手な寒さの思い込みが……この状況を自然と容認していたのかと……愕然とする……プチッ! ウィ〜ン! と、白いエアコン君は静かにパックリ御口を閉じ、久しぶりの休養に入ったようだ!

 上の階の方が頻繁にエアコンを使われるので、何とも思っていなかったが……いつからだろう? 多分夏の熱い日につけて……消したつもりでツケッパ! いつかの忘れ去られたあの日から、今日まで部屋を冷やし続けてくれていたのだろう……きっと、こいついつ気付くんだよ! 偶にブ〜ンと大きな音立ててやってるのに気付きもしねぇぜ! 等と思っていたに違い無いのだ!

 すまん(ペコリ!)白いエアコン君よ! 安らかに眠ってくれ!

 いやいやいや暖房もつかえるから! 部屋温めるから!

 御免ね! 白いエアコンくん! わたしは炬燵派(おこたは)だから、夏の熱い日にまたお願い致しますね(ペコリ!)!

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