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前書き、あるいはただの独白
とある1人の独白
「それ」は始める前から既に失敗していた。数多の探求者達が何年もかけて積み上げた努力は、当たり前のように、一瞬の内に、阿鼻叫喚と共に、灰塵に帰した。
元から成功なんてあり得なかったのか、もしくは成功の糸口を掴むことができなかったのかはもう分からない。
今となってはもう、何も知る事は出来ない。これがプロローグなのか、もしくはエピローグなのかももう分からない。
あたし以外は…ね。
ねえ、***? あのまま何も知らなければよかったのに……
話の順番を少し変えます