学園
エイル姉ちゃんの胸の谷間に、俺がさっきミルクを吐いてしまった。
姉ちゃんは大騒ぎをして、自分の部屋にすっ飛んで行く。
吐いたら、スッキリした〜〜。
でも、本当にごめんね、エイル姉ちゃん。
妖麗な魔法剣士、アングルボーサ教授が俺に会いたいと言ってきた。
エイル姉ちゃんが部屋に行ったあと、アトラ姉ちゃんが教えてくれた。
「アングルボーサはトルムルに凄く興味を示して、一度会いたいんだってさ。
もちろん、トルムルがいいのならばだけれどな」
いやー、断る理由がないでしょう。
妖麗な魔法剣士に、一度は会いたい……。
あ、いや、そう言う意味では……。
アトラ姉ちゃんが復活した勇姿を見たいだけで、深い意味はありません。
俺……、赤ちゃんだし。
「バブゥー」
俺はそう言って右手を上げる。
「そうか、それは嬉しいな。
私が再び剣を握れるようになったのは、トルムルのおかげだからな。
トルムルに、一度は私の試合を見て欲しかったんだよ。
ま、以前のようにはできないけれど、それに近いレベルまで戻った。
これも、トルムルが伝説の魔剣を復活してくれたからだ。
ありがとうよ」
「バブゥー」
俺はそう言って再び右手を上げた。
今後のためには、是非とも魔法剣士の戦いは見ておく必要があるよな。
それと、エイル姉ちゃんとヒミン王女の戦いも見ておきたかった。
ゴブリン戦では、あっという間に終わってよく判らなかったからだ。
◇
「「「「「「キャー、可愛い〜〜〜〜」」」」」
えーと、試合を見に来たのに……。
なんでエイル姉ちゃんの同級生の女の子達の胸に、揉みくちゃにされなければいけないわけ?
その柔らかな胸で俺を抱いては、代わる代わる次の女の子に渡している。
う、嬉しいけれど……。
でも、可愛いって言われても、複雑な気分……。
……。ま、いっか。
「この子がトルムルなんだね。
思っているい以上に可愛いのでビックリだ」
え、誰?
凄く色っぽい声で言ってくる人は?
その人が俺を抱いてくれる。
俺は思わず固まってしまった。
なんという妖麗さ!
目が開いたままで、瞬きができない!
この人がアングルボーサ教授なんだとすぐに分かった。
前の世界でもあったことのないような妖麗さ!
思っている以上に妖麗なので、緊張して、な、何も言えない……。
が、頑張れ俺!
「バ、バブゥー」
い、言えたよ。やっと言えた。
それに、胸の弾力がハンパでない。
凄い弾力で、間違いなくアトラ姉ちゃんと同じレベルだ。
少し……、恐怖心が出てきた俺。
クラスの男の子達がビビるのがわかるよ。
「これから試合を行うので、シッカリと見ていてくれ」
アングルボーサ教授は真剣な眼差しで俺に言った。
クラスの誰かが言う。
「アングルボーサ教授。
赤ちゃんなので、その子に言っても分からないですよ」
「ああ、そうだったな。
可愛いので……、ついな」
そう言ってアングルボーサ教授は俺をエイル姉ちゃんに渡す。
そして、中央に行く。
「アトラ、こちらに来てくれ。
みんな静かに。この人は私の親友でアトラさんだ。
今日の授業は、アトラさんに相手をしてもらう。
彼女は背が高いので、今までとは違った戦い方を学べると思う。
みんな、返事は?」
「「「「「宜しくお願いしま〜す」」」」」
アングルボーサ教授と並んだアトラ姉ちゃんは、頭1つ背が高い。
教授が低いのではなくて、姉ちゃんの背が高いのだ!
男子生徒達の誰よりも背が高くて、誰よりもガッチリとした体格をしている。
怯えるように見える子達もいる。
明らかにアトラ姉ちゃんにビビっている。
うん、分かるよその気持ち。
練習用の剣でいよいよ始まった。
ある生徒が、アングルボーサ教授に呼ばれた。
男子生徒がアトラ姉ちゃんの前に進みでる。
男子生徒が少し震えているのがわかる。
お互いに礼をして、いよいよ始まった。
男子生徒が切り込んでいく。
アトラ姉ちゃんは足さばきだけでそれを避ける。
さらに連続で男子生徒が切り込んでいくけれど、全く相手にならない。
ほとんど足さばきだけでいなしている。
あんなに大きな体なのに、凄く身軽だ!
とても信じられない。
上半身だけと思っていたけれど、足腰も鍛え方が全然違うのがわかる。
あっという間に、アトラ姉ちゃんの剣が男子生徒に切り込んだ。
ヒューーーーー、ガン!
男子生徒はアトラ姉ちゃんの剣の勢いを止められず、遠くにあった壁に叩きつけられた。
だ、大丈夫かな?
凄い音がしたけれど。
あ、起き上がってきた。
防御魔法をしているんだ。
でないと、今ので大怪我をしていたよ。
それにしても、アトラ姉ちゃんは凄い!
片手で剣を持っているのに、これだけの剣さばきと破壊力。
それを見た次の生徒はビビリまくっている。
素人の俺が見ても彼は腰が引けている。
この生徒も同じようにアトラ姉ちゃんに不振り回されて、やられてしまう。
次から次に生徒を相手しているけれど、アトラ姉ちゃんの息が上がっていない。
やはり、鍛え方が段違いなんだ。
あ、今度はヒミン王女だ。
少し、緊張している?
俺の方をチラッと見た。
え、……?
あ、そうか。
俺がいるから緊張しているんだ。
ヒミン王女が俺にお願いをしていた命力絆を気にしているんだ。
んーと。まだよく分からないんだよな。
お、始まった。
『トームル! トームル!』
えーーーー。ウール王女が今呼んでいる。
これからいいところなのに。
でも、いつもと違う。
凄く緊張した感じが伝わってくる。
魔物?
ウール王女は魔物を見ているんだ。
どこ?
町の向こうの大きな建物の近くだって!
それって……、もしかして……、学園……?
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