表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目指せへいおんライフ!……波乱万丈なんてお断りです!!  作者: おいしいクルミ
第2部 エレナ・少女期~旅をしよう!~
37/50

33:暗号の解読

あのあと、ライアン君に安くて安全なおすすめの宿に連れて行ってもらってその日は解散した。

明日の昼過ぎにギルドに行かなくてはいけないため、昼前に一度ホイット商会に行って合流してから行くことになった。

ライアン君が宿まで行く、といったのだが、さすがにいろいろお世話になったのでそれは悪い、と断ったのだ。そしたら、『魔道具でホイット商会を登録して転移してこい。』と言われた。

何でも、また追いかけられるかもしれない、とのことだ。


人間界に帰った1日目、私はいろんなことがあったなぁ、と思いながらマジックバックからポーションを取出してちびちびと飲んだ。


精霊界での習慣が身にしみついていることにも気づかずに、その日は寝た。



さて、翌日。


朝ポーションを飲んだ私は早速暗号について考え始めた。


2”セサンカ・B・レ・3チネ・7・ルバオーット”


まず、これが場所だと仮定すると、普通は、国・領名・町 が必要だ。

けれど、暗号だからどこかが省略されていたり、別の呼び名になっていることも十分に考えられるよね。


とりあえず、どこの国か、だけでもわかりたい。


いくつか区切られてるように聞こえたけれど、区切りに意味はあるのかな。

それっぽくしてわかりにくくするための場合もあるし、区切りの数とか、文字数で解き方が変わる、って場合もある。


えっと、文字数は、


1”4・1・1・3・1・6”


になる。最後は小さいつを入れるか入れないかで変わるけれど。

入れないなら


1”4・1・1・3・1・5”


だね。


こういうのって、この世界のこととか、生活とか、使う人のことがわかってないと思いつかなかったりするんだよね……。


誰か、この世界に詳しい人に心当たりがないか聞いてみたいな。

誰がいいだろう。


と言っても知り合いが全然いないからなぁ……。


ギルマスはだめ。

ギルド職員もギルマスにどうつながっているかわからない以上やめた方がいいよね。

ソフィアナさんは今の人間界は全然わからない、って言ってたからだめ。

ライアン君はどうなんだろ。知ってるかもだけど、可能性は低そうだな。


あ!ライアン君のお父さんは!?


商人は情報命。たくさんのこと知ってると思う。


あ、でもお仕事の邪魔だよね。



それ以外の考え方だと、注目すべきなのは、数字かな。


2、3、7、がでてくる。


で、特に、2、が怪しい。


これだけ、会話の時他に間を開けて言ってた。


暗号、として考えられる簡単なのは、文字を一つずつ後ろのに変えたり、順番を変えたり、あとは表とかにあてはめないといけないやつとか、かな。


場所を伝えるのにしょっちゅう使うんだったら表に一つずつあてはめていくのは不便だと思う。

それに、もし何か敵対するものとかにつかまったりして、表みたいなカギとなるものが奪われたら筒抜けになっちゃうし、あの様子だと仲間内共通だろうから、また一から新たな暗号方法を伝えたりするのは面倒だと思う。


まあ、あてはめてく案は除外にしとこう。

そもそもそれじゃあ、私の手には負えないからね。



で、2っていうのが文字をずらしていく方式の、『文字を2個ずらす』の意味だとしたら、


2個前だと

”しけわえZり1そに5らぬうーたて”


2個後ろだと

”たすいくDわ5ては9ろぶきーとに”


……意味わかんない。



じゃあ、文字の順番を変える方式の、『順番を2個とばしで入れ替える』の意味だとしたら、


”せんB3ねるおっせんB……”


これじゃあ、途中から無限ループになっちゃう……。



あ、2個、じゃなくて、間が2、だとしたら、数的には3個ずらしたり、入れ替えることになるよね。

それでやってみよう。


3個前だと

”さくろうYら0せな4よぬいーそち”


3個後ろだと

”ちせうけEを6とひ10わべくーなぬ”


入れ替えるやつだと、

”せか37おせか3……”


……だめだな、これは。


んー、あとはなんだろう。



あ、入れ替えるやつ、暗号の状態の文をずらす、というより、もともとの文の文字をずらしていたんだとしたら、2つ、もしくは3つ元に戻す、ってことになるのかも。


2つだと、

”せっおるね3Bんせっお……”


3つだと、

”せーるちBさっばねれんとお73"


3つのやつ、今までで一番それっぽい!



”セール地Bサッバネレントお73”



みたいな?


どっかの国の、サッバネレントのお73っていうところでセールやってます、ってこと??


なんじゃそりゃ。


お73は、”お”から始まる地名のところの73番目のお店、とか?


え、えっと?


これであってるかわかんないし、ていうか、サッバネレントなんていうのがあるかわからない。


一応聞いてみよう。



じゃあ、けっこう早いけど、とりあえずライアン君と話すためにホイット商会に行ってみよう。


そうだ、歩いて行ったらもう少し遅く着くかも。



宿を出て、歩きながら町を見ると、豚解体祭りに向けての賑わいが、より一層高まっていて、みんなにこにこして動き回っている。


なんだか私まで気持ちが高まってくる。


お祭り、どんなのなんだろう。


名前だけ聞くと―――――ルールを聞いても―――――本当に楽しいの?って思ってしまうけれど、町の人には一年のビックイベントであるこのお祭りは、待ちに待った、っていうかんじなんだろう。


特に男の人からは、熱い声がよく聞こえる。



「絶対優勝するぞ!今年こそ彼女をつくってやる!!」


「あ?優勝するのは俺だっての。ピアナ嬢を振り向かせてみせる!」


「お前、ピアナちゃん狙ってんの?いや、無理だろ、どう考えてもおれの方がお似合いじゃん?」


「あ゛ぁ゛?」



……お、主に独身男性の声が強い、かな。


ていうか、ピアナって、ギルド女職員Aさんだよね。

モテるんだね。

確かにかわいかったし。



「あんた、スパイスはどっさりあるんだ、豚、たくさんとってこなきゃ承知しないよ!」


「お、おちつけよ。とれるって決まってないのにそんなに買ったのか!?」


「食費削減のチャンスだろう!少しでも多くとってこれるように安心させてやったんだよ!」



「ねぇ、ほかの人たちに負けないでよ?今月と来月の食費が浮くこの機会、私と結婚したからには、絶対に逃さないでよ!」


「わ、わかってるって。ま、まかせろ!」



……き、既婚者の男の人は、奥さんの圧がすごいね。


奥様方の食費削減の熱意は素晴らしいわ……。



ま、まあ、とにかく町が盛り上がってる。


ホイット商会は、この市場を抜けたあたりにある。

きのう一回通ったし、単純な道だから迷わない!



そうして市場を眺めているうちにホイット商会の目の前までたどり着いた。


ライアン君は、どこにいるのかな?


お店の中に入ると、レイさんが商品を並べているところだった。

きのう私が言ったことはすべてやってみたらしく、特売品がとても目立っているし、お客さんがたくさんかごに入れている様子が見える。



「すみません、ライアン君はどこにいますか?」


「おや?昨日の御嬢さん!昨日はどうもありがとう!!言われたとおりにやってみたら、今日来たお客さんのほとんどがついでに、と買っていったよ。うちで働かないかい?僕の秘書とかでもいいと思うんだけど。」


「お役にたてたのなら、よかったです。けれど、私はやらなければならないことがあるので、せっかく誘っていただきましたが遠慮させていただきます。」


「そうか、残念だよ。あ、ライアンだったね。たぶん4階の自分の部屋にいるんじゃないかな?行ってみてくれる?」


「ありがとうございます。お仕事、がんばってください!」



コンコンコン


階段を上がってライアン君の部屋をノックする。


「んー?だれだ?」


「エレナです!入っていいですか?」


「いいよ、勝手に入って。」


ライアン君の部屋に入ると、ライアン君は荷物の準備の真っ最中だった。


「けっこーはやかったな。どうしたんだ?」


「暗号を考えてたんだけど、いろいろ不思議なことになって、今の有力候補は”セール地Bサッバネレントお73” なんだ。サッバネレントっていうところ、ある?」


「セール地!?それホントなのか?」


「どっかの国の、サッバネレントのお73っていうところでセールやってます。お73は、”お”から始まる地名のところの73番目のお店のこと。みたいな意味かな?いや、ホントかどうかは分からないよ?」


「暗号でそんなこと伝え合うことってあんの?」


「だよね……。あ、『新しいところか?』 『言わせるな、当たり前だ。使うことはないだろうが、念のためだ。』っていう会話してたから、そのお店が何か怪しいのかも?」


「むりやりじゃね?」


「あ、やっぱり?」


「サッバネレント、ってとこがあるかはわかんねーから、兄貴にきいてみよーぜ。で、あったら可能性はまあ、あるから行ってみるか?」


「正解かわからないのに?」


「目的地がねーんだから可能性あるとこに行くべきだろ?」


「確かにね。」


「じゃ、聞きに行くか。」




「サッバネレント?えっと――――――あ、アレスチア王国にあったよ。」








評価・ブクマ、ありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ