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目指せへいおんライフ!……波乱万丈なんてお断りです!!  作者: おいしいクルミ
第1部 エレナ・幼女期~異世界生活スタートです!~
17/50

14:冒険者になって1つ目の依頼。いろいろ前途多難?

色々あったが、冒険者登録ができた。

とりあえず、今日の寝床と食糧の確保のために早速依頼を受けたい。


んー、どんな依頼があるかなぁ~?

王道? といえば、ゴブリン退治とか?

あ、駆け出し冒険者といえば薬草採取とか?


実は、けっこう楽しみにしているのだ。


記念すべき初依頼を選ぶべく、依頼掲示板の前にやってきた私。



ここにきて衝撃の事実。


……残っている依頼がほとんどない


残っている依頼

 ・ドブ掃除 ランク:F~ ポイント:10

 ・猫さがし ランク:F~ ポイント:10

 ・ポーション作成 ※光属性所有者のみ ランク:E~ ポイント:15

 ・夜の路地裏見回り ※成人した人のみ ランク:D~ ポイント:30

 ・ギルドマスターの部屋の掃除 ランク:E~ ポイント:20



サイゴノ、ナニ?


ギルドマスター、依頼に出してたのか……

確かに2時間くらいかかったし、めんどくさいけど、お金払ってやってもらうほどではなかったような気がするけど……


それはさておき、どれがいいかな。

さいしょのふたつは、Fランクの方にお任せしていいかな?

いいよね?

私、Cランクだもんね?


(都合のいいやつじゃなぁ~)


……何の事だか


夜の見回りは成人してないから無理だし、やっぱり、ポーションかな?


あと、元ギルマス幼女なお姉さん(……長いな)の汚部屋掃除は、達成してしまっているかもしれないから帰ってきたらきいてみよう。

記念すべき依頼達成第一号が部屋の片づけっていうのは、なんだかうれしくない。



ポーション作成の依頼用紙を壁から外し、受付に持っていく。

受理してもらい、依頼用紙に書かれた地図をもとに街を歩きはじめた



のが、1時間前の話。

現在も街を歩いている。


依頼用紙では、ギルドから約7分で着く、と書いてあったのだが……



―――――――はっきり言うと、迷った。


私の数少ない苦手の中の一つが、地図を見ながら歩くこと、なのだ。

というか、方向音痴……(涙)

一度来たことがある場所なら、記憶しているために行けるのだが……


どうしよう。日が暮れても着かない気がしてきた。


誰かに聞いた方がいいかな?


でも、なんて聞けば?


(地図を見せて「ここへはどうやって行けばいいんですか?」と聞けばよいのではないか?)


でも、誰に聞けば?


(歩いてる人、もしくは、この辺りにある店の人、じゃな。)


でも、時間使わせて悪いよね?


(それなら日が暮れるまで歩き回ったらどうじゃ?野宿になるがの。)


……ファラウザーさん、正論をどうもありがとうございます。


やってみます……


ちょうど通りかかった、木のドアの、温かい雰囲気のお店の人に聞くことにした。

お店の中にはおばあさんが一人。


勇気を出して、いざ!


「す、すみません!!ここへはどう行けばいいのですか?」


「どれどれ……。ふむ、これは、ここだな。この店だよ。」


「ありがとうございます。行ってきま―――――――――――……。ん?んんん?」


いま、なんと?


「ここなんですかぁ――!?」


(ぷっぷふぁ……ぷっ…っふぁっふぁっふぁっふぁっふぁ)


めちゃくちゃ笑われた。

ファラウザーさんは、知ってて言わなかったんでしょうかねー?


(……)


「え、えっと、私は冒険者ギルドの依頼を受けてきた冒険者のエレナです。最初からお騒がせしてすみません。」


「元気がよくてなにより。早速仕事をしてもらいたいんだけど、いいかい?」


おばあさんはとても優しい笑顔だ。なんだかかわいらしい人だ。


「はい!何をすればいいのでしょうか。」


「ポーションは作ったことあるかい?」


「ないです……」


そういえば、ポーション作ったことないのにこの依頼受けちゃった……


「ポーションにもいろいろな種類があるんだけれど、今日はHPポーションとMPポーションをつくってもらおうと思っているの。」

「ポーション作りで大切なことは、光の魔力をきれいに練り混ぜること。それを壊さないように薬草と混ぜ、重ね、魔術を唱える。それさえできれば、普通の品質の下級ポーションくらいは簡単に作れる。」


ポーション作成、というのは、魔力操作の延長のようだ。

光の魔力を練りこむ、ということは、回復系のポーションだから理解できる。

それならば、他の魔力だけにしたら、別の効果が生まれるかもしれない。

使う薬草も魔力に適するものがあるのかもしれないから探してみよう。

もしかしたら、万能ポーションとかも作れるかもしれない。

やる気が100倍になったよ!!


(こうやっていつも大事になっているのではないのか?)


何か言った??


(何もいっとらぬぞ。ポーション、がんばるのじゃぞ。)


言われなくとも!





そして、おばあさんの後ろに置かれている色々な器具を見てふと大学を思い出し、もうこの世界にきて6年もたっているのかと、良い思い出があまりないはずだった地球がなぜだか恋しくなっていた。

ブックマーク、評価、ありがとうございます!

少しでも気に入って頂けましたら、ポッチッとしてくださるとうれしいです。

それを励みに頑張ります。

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