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目指せへいおんライフ!……波乱万丈なんてお断りです!!  作者: おいしいクルミ
第1部 エレナ・幼女期~異世界生活スタートです!~
13/50

10:決闘だぁ! ん?

ギルドの裏庭――――決闘用の広場?――――に連れてこられた私たち。


ソラくんが自信満々だったのが興味を引いたのか、ヤジウマが結構いる。


ねぇ、私ってさ、一応この人たち助けたんだよね?


じと目でみんなのことを見ていたら、サラさんが、今頃になって顔を青くした。


「ご、ごめん…。いつも言い負かされっぱなしだから、つい……。でも、あの人たちBランクだった……。」


え?いま、Bっていった?Bってまあまあ強い人たちがなるって説明されたような?


「ごめん!」


あ、サラさんが泣きそうになってる。

むーーーーーーーー!そんな顔されたらやるしかなくなるじゃん。


「おい、誰からやるんだ?」


「まさかほんとにこのちびがやるってのか?」


「私が受けさせていただきます!」


もうやるしかない!


きっと、殺されることはないから、回復できるようにしとけば大丈夫だよね?


「後悔すんじゃねーぞ? お前もかわいそーになぁ。」


ニヤニヤしてて気持ち悪いんですけど……。


一対一でやるらしい。この辺りはへんに真面目なんだね。


「じゃあ、お前からやっていいぞ?俺はやさしーからな。お子様相手だ、手加減してやるよ。」


ありがたいね、子供の見た目って。

――――なめられすぎるのは、ほんっとにむかつくんですがね!


「ありがたくこちらからやらせて頂きます。」


「ファイヤーカッター!」


(炎の刃がブーメランみたいになって飛んでいく技。初級魔法。)


あ、ファラウザーさん、お久しぶりです。解説どうもです。


って、しまった!むかついてたからか知らないけど魔力こめすぎた!デカすぎる!


(この技は、ふつう2~30センチの炎の刃が5個出てくるものだが、今回は、1メートルはあるようだ。)


うん、その通り!あの人、まる焦げになって死んじゃわないよね? 殺人罪とかいやだよ!


「おいっ! 何だよこれ!? やばいって。おい、ちょっ、あ、あ゛あ゛ーーーーーーーーーーーーー!」


……まる焦げ


やっちゃった……。


「……勝者、エレナ!」


あの人、死んではないっぽい。


「ハイヒール!」


ちょっと痛みは残しておかなきゃね。30%は直しといたから全治2週間くらいにはなったかなぁ?


「エレナちゃん、すごいね、ホントに……。あいつら、くずだけど、結構強いんだよ?」


「しかも初級魔法であれかよ……。あれってもっと小さいんじゃね―の?」


「っていうか、無詠唱?」


赤い炎の皆様の声が聞こえます。やりすぎた感はあります。

でも、初級魔法ですから。ちょっと魔力多めにこめたら誰でもできますから。


あまり、騒がないでください。私は普通の6歳児です……。


(普通ではないと思うが?)


だれのせいだ、だれの!


(……)


「おい、おまえ。ちびだからって油断してたが、俺はあいつみたいにはいかねー! あいつのかたきだっ!!」


かたきって、私、あの人のこと殺してないってば。ヒールもかけったてば。


えっ?剣みたいなの持ってる!殺し合いなの!?きいてないよ!?


「ウォーターウォール!」


「リーフカッター!」


炎はだめだよね。まる焦げ焼死体とか笑えないし。学んだからね!


(水の壁で相手をかこみ、動きを封じた後に1メートル級の木の葉の刃×10。えげつない……。)


あ、あれ?また失敗した? 


身の危険を感じたら、つい……。


ていうか、ファラウザーさん、えげつないってなんですか? 解説は感情を入れないでください。傷つきます!


(事実だから何とも言えないが……)


ふぬぅ……。


「おい、おい、おい、おい、なんなんだよ、ちょ、それ止めろよっ!あ、あ゛ーーーーーーーー!!」


ご、ごしゅーしょー様です。


「……勝者、エレナ!」


そういえば、この人たち、Bランクだって言ってたよね。Bって意外と弱いのかな? 

この人たちが弱いだけか。


ん?ヤジウマさんたち、すごく騒いでる。ギルドマスターに報告だ―、だって。


……ちょいまち!なんでそうなるの!?

これはまずかったの!?

あいつらから吹っかけてきたよね!?私、悪くないよね!?


「すごいよ、エレナちゃん!私が想像してるよりもっとすごかった!」


「ちびだ、って思っててごめん。おまえは”すごいちび”だったんだな!」


「めっちゃすっきりした―!爽快だったよ!あいつら、この辺で有名な奴らだったから感謝してる人、多いと思うよ!」


「おまえ、僕らのパーティー入らないか?」


「すごいのは認めるよ。でも、ミカを奪うのは許さない…。」


サラさん、どんな想像してたの!?やめて!


ソラくん、ちびだと思ってたのね。そして、すごいちびって、すごい小さいって聞こえるんだけど?


ミカさん、神様にはえげつないって言われたけど、すっきりできたんだね……。ていうか、あいつら有名だったの!?


ネラくん、遠慮しときます。16歳位の人たちのグループに6歳が一人って、いろいろおかしい。目立つからさ。


カインくん、ミカさんのこと好きなんだ。でも、私、女だよ?子供だよ?ライバル意識燃やされても困るんだけど……。


まあ、喜んでくれたならいいか!あいつら、いろんな人困らせてたみたいだし、やられることも大事だよね!


めでたしめでたしー。



……ギルドマスターっていう人呼んできてる人、戻ってきてください!!






次話、冒険者登録します。




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