目標の半分
『これでミッションの半分はクリアしたんですね』
「あ、あなたは!」
『お久しぶりですね』
「ですねさん!」
『で、ですねさん!?
違いますね、わたしの名前はアンフェなのですね! 変な呼び方はやめてほしいですね!』
「あぁ、すみません。でもこの間は名前も聞いていなかったので」
『普通は名乗らなくても問題ないのですね。二度と会うこともないですからね』
「そうですね、転生したらあなたの仕事はそこで終了。あとはどうなったって関係ないですもんね」
『その言い方には悪意がある気がするのですね・・・。まあいいですね、あなたのことをお話しするのですね』
「そういえば、さっき半分って」
『そうですね、蘇生魔法の習得。ここまでが第一段階ですね。ただ、このままではあなたが元の世界のあなたに魔法を使うことはできないのですね。だから、この世界と元の世界の繋がりを探す必要があるのですね』
「繋がり・・・共通のものとか?」
『見れば“これだ!”とわかるはずなんですね。それは物かもしれないし、特定の地域かもしれない。もしかしたら人や生き物の可能性もあるんですね』
「対象が広すぎるのでは」
『それでは、特別にヒントを差し上げるのですね。“それ”は、この世界にとっては異質なものですね。だから、あれば必ず人々の話題になっているはずですね』
「せめて地域だけでも」
『話はこれで終わりなんですね。それでは引き続き頑張ってくださいですね』
その言葉を最後に、アンフェは空気に溶けるように消え去ってしまった。




