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王宮へ~準備編~

 手紙を送ってもらい数日、王宮からの返事が来たとサラから連絡があった。

 確認すると、面会の予定をとることはできるが、本を見せられるかは会って話をしないと決められないということ。会うときに本人確認のため何か目印のようなものが欲しいということだった。それから、できればサラにも一緒に来てもらって魔物について直接お礼を言いたい、ということも書いてあった。


「目印…」


「どうせなら一目見て、これだ! というインパクトが欲しいですよね」


「そうですねぇ。赤い服、とか?」


「う~ん、ムツキさんならなに着ても似合うとは思いますけど…。あ、ネコ!」


「え? 誰かいましたか?」


「違いますよ! ネコの本性ってすごく大きいんですよね! なら、どなたかについてきてもらったらいいんじゃないですか。ほかの人には絶対まねできないですし、インパクト大です!」


「本性を人間にさらすのはちょっと…」


「使い魔ということにすればいいんじゃないですか? 誰も見たことないんですし」


「それはネコ仲間に要相談ですね。それで、あなたも行くんですか?」


「僕はいいです。わざわざ会う必要もないですし」


「そうですか? せっかくだから王様とも友達になればいいのでは」


「いじわる言わないでくださいよ~」


「冗談ですよ。…サラ、ありがとうございます」


「そんな、僕こそ、ムツキさんにはいろいろ教えてもらってるし、お役に立ててうれしいです」


 その後、集会で相談したところ反対意見もなく、オジョーに付き添いを頼むことになった。その際、むしろ本物よりも派手にするべきだという話になり、演出のため毛皮を光らせるというエフェクトをサラに魔法でつけてもらうことになったのだった。




 

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