仲直り
サラの説明で納得したのか、しばらくすると二人は連れだって帰ってきた。ただ、気まずいのかまだ完全に納得はしていないのか、視線を合わせようとはせず、不機嫌そうに立っているだけだ。
サラはそのとなりに立って、不安そうにわたしたちを交互に見ている。
(考える時間ももらったし、ここはこちらから歩み寄るとするか)
サラにこれ以上の負担をかけるのも可哀相だ。
「メジ、さっきはすみませんでした。強く言い過ぎました」
「・・・」
「あなたがまるで父のようなことをいうのでつい反抗的な態度をとってしまいました」
「っ?! 誰がおまえの親父だ!」
「だからすみませんって」
「おれはただ、おまえが」
「ムツキです」
「~!! ムツキが! 変なやつに、その、騙されてるんじゃないかって」
「友達として?」
「そう、友達としてだ!」
「それはありがとうございます。そうだ、ならひとつお願いをしても?」
「なんだ?」
「そこのサラなんですが、友達があまりいないのです。だから、メジも友達になってあげてくれませんか?」
「あいつと? 別にいいけど」
「よかったですね、サラ! わたし以外にも友達ができましたよ!」
「ああ、ありがとうございます。というか、いつの間にそんな話に?」
なんとなく仲直りしつつ、うまく話もそらせた。とりあえずメジの意識を恋愛に向けさせなければしばらくは大丈夫だろう。




