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 生まれてからおよそ一週間。目が開くまでのあいだ、周りの音に出来る限り意識を向け続けた結果わかったことがいくつかあった。

 まず、わたしはこの世界の猫の言葉がわかる。そして、この世界の猫は人間の言葉もわかる。これは、地味に重要なところだった。

 次に、わたしのしっぽは二股になっており、慣習的にある程度育てばネコ寺というところに修行に入らなくてはならない。二股の猫は生まれつき妖力が高く、その使い方を学ぶ必要があるということらしい。

 あと、わたしが白猫だということもわかった。おかあさんが、


「かわいいかわいいシロちゃん」


 と、繰り返しわたしのことを呼んでいたからだ。

 ちなみに、兄弟はクロちゃんとシロクロちゃんとブチちゃんだった。

 そして、目が見えるようになってからわかったこと。

 この世界のネコは、猫じゃなかった。

 わたしの知っている猫は、人間と同じサイズではなかったし、口から火を吹いたりもしなかった。

 それから、これは大事なことではないけれど一応。わたし、オスだった。

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