保健の授業~発生学的観点から~
「まず、学校の授業で生物や発生学のようなものはありましたか?15歳というと、中学生か高校生ですか」
「中学の3年生でした。理科の授業はありましたけど、正直あんまりよく覚えていないです」
「そうですか。では、保険の授業は?」
「あ、ありましたけど・・・」
「それも覚えていませんか」
「あの、第二次性徴、とか」
「あぁ、そうですね。受精の仕組みとかは習っていますか?」
「な、なんとなくは」
「恥ずかしがっている場合じゃないんですよ。きちんとした知識を持っていないと困るのはあなたなんですからね」
「う、はい」
「では、ほとんど知識はないものとして説明していきましょうか。最初は、やはり解剖学からでしょうかね。大丈夫です、解剖はわたしの一番好きな科目でしたから、人間についても勉強しましたので。それとも、発生学から学ぶほうが理解しやすいでしょうか」
「ごめんなさい、どちらも全然イメージがわきません」
「それなら、発生学のほうからのほうがよさそうですね。身近に教材もありますし」
「教材?」
「魚やカエルの卵が孵るまでを見れば、わかりやすいですから」
「あ、それなら川や池にたくさんいますね」
「そうです。ですから、まずはその採集に行きましょう」
こうして、わたしたちは魚とカエルの卵(元の世界よりかなり大きいものだったので、扱いやすかった)を入手した。
そして、それを観察しながらサラに細胞分裂からの知識をたたき込んだのだった。
それにしても、生殖器などの話になるとソワソワしだすのには困った。何度注意しても意識がそれてしまうようだ。
ここが一番重要なところだし、そもそもまだ哺乳類にも到達していないのにこの調子では、きちんと理解して自分の身体を変化させることができるのだろうか。
そう思っていたら、ある日サラからこんなお願いをされた。




