性転換を希望しますか?
「今からでも遅くはありませんよ。例えば、あなたが絶望しているという性別の話。わたしなら、なんとかできるかもしれません」
「ど、どうやって⁉」
「ひとつには、魔法を使う方法があります。以前わたしが治癒魔法を使ったとき、誤ってテオドールさんをムキムキにしたことがあるのですが」
「誤ってムキムキって、どういうことですか⁉」
「まぁそれは置いておいて。重要なのは、魔法で人の身体も作り変えられる、ということです」
「つまりムツキさんが、僕を男にしてくれるってことですか」
「ただ、テオドールさんはしばらくしたら元に戻っていましたし、他人であるわたしがかけた魔法では、いつ解けるかわからないという不安があります。あと、その言い方はなにか嫌です」
「えぇ? すみません。でも、僕の魔力は召喚系なので、ムツキさんのようにできるかどうか」
「それはおそらく大丈夫です。この世界の魔法は、魔力の関係もあるかもしれませんが、とにかくイメージが重要なようなので。ですから、あなたが男の自分をしっかりイメージできれば、なんとかなるはずです」
「な、なるほど」
「ただし、見た目をごまかすだけならまだしも、生涯男として生き、例えば子供を作ることまで考えるのであれば、きちんと体のつくりから勉強する必要があるでしょうが」




