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待ち伏せ

 前日の話し合いで、大体の張り込み場所は決めてあった。

 今までの傾向からして、敵が直接狙ってくるのはあまり人目に付かず、猫がよく通りかつ立ち止まるような場所。そして、近くに人間が隠れながらこちらを窺うことができる場所があるところだ。そして、今のところ同じ場所で狙われたものはいない。

 このことから、いくつか場所を絞り人間が隠れる場所を見張ることにしたのだ。

 さらに、それ以外の場所を極力避けるようにすることでより敵を誘い込むような形とした。

 もしどこかで怪しい人間が現れた場合は合図があるので、それを受けたら巡回している人型のネコ、および近くにいる猫が駆けつける。そうして全員で袋叩きにし、取り押さえる手順となっていた。

 やりすぎではないかと進言したのだが、


「みんなの安全を考えれば、まずは抵抗の意思を徹底的に叩き潰して、話し合いはそれからでしょう」


 というミルクさんの意見により却下された。


(ネコって、筋力があるぶん同じサイズの人間より力が強いんだよなぁ。勢いあまって殺しちゃわないといいけれど)

 

 弱いものを生かさず殺さずおもちゃにするのは得意だけれど、本気になってしまうと力加減ができないかもしれない。ここは、なんとしてもわたしが立ち会わねば。そして、いざとなったら止めに入るなりしなければいけないだろう。

 つらつらと考えながら歩き回っていると、


「5番、ごば~ん!」


 叫ぶ声が聞こえた。

 人間たちからしたら、"あお~ん!”としか聞こえないだろうが、それは場所ごとに予め決めておいた番号による合図だった。

 幸い、5番は今いる所からそう遠くない。わたしは、手近な場所から屋根に飛び上がり、そのまま走り出した。

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