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対策会議

 明らかに、猫を狙って危害を加えている人間がいる。

 本来のネコの姿であれば、人間の一人や二人どうってことはないだろうが、街中では変化を解くわけにもいかないし、無差別に襲ってくるとなると、こちらも何らかの対応を考える必要がある。

そこで、ここのボスであるミルクさんに招集をかけてもらいネコ会議を行うことにした。


「さて、みなに集まってもらったのはほかでもないわ。この街に、我々を狙う不届き者がいる。こいつをどう始末するか」

「捕まえて食っちまうか」

「あらいやだ、人間なんて美味しくないじゃない」

「じゃあ、ねずみの餌か?」

「それはいいかもしれないわね」


(いや、よくないのでは?! というか)


「殺すこと前提ですか」

「あら、ムツキ。当然でしょう。手当たり次第にネコを襲うような人間だもの、それくらいしないと危ないじゃない」


 そう言ったミルクさんの目は、透き通っていた。襲撃された怒りとか、復讐心だとかいったものではなく、本当にただ純粋に危険の排除を考えているだけ。

 しかし、世界は違えど同じ人間として簡単に人が死んでしまうのは避けたい。特に、ねずみの餌などというグロテスクな方法では。


「まずはどうやって捕獲するか考えませんか? 犯人が一人とも限りませんし。処分方法は、色々と聞いてから考えてもいいんじゃないでしょうか」

「確かに。どんな話をしても"とらぬ狸の皮算用”では意味がないものね。それで? なにかいい考えはあるのかしら」

「・・・そうですね、皆さんの得意な狩りの方式を使ってはどうかと」

「詳しく説明を」

「つまり・・・」


 その後、ほかのネコ達も交え、襲撃者捕獲のための作戦会議は翌日の明け方近くまでかかり。

 わたしは久しぶりに、猫の姿で朝寝したのだった。


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