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友達とはなにか

 ミルクさんに寝床を紹介してもらったオジョーだが、結局神殿に入り浸ってわたしと一緒に魔法を習うと言い出し、泊まっていくこともしばしばだった。

 せっかくこんなところまできたのだから、好きなことをすればいいと思うのだけれど。


「せっかく追いついたと思ったら今度は魔法だなんて! 一匹(ひとり)でどんどん先にいって、ムツキさんはずるいですわ!」


 と言って、自分にも魔法を教えてくれとマリアさんに頼み込んで教わるようになったのだ。ただ、オジョーは回復系よりも攻撃系統の魔法の方が合っていたらしく、今は回復専門のマリアさんよりも広く魔法が使えるテオドールさんに習うことのほうが多いようだが。


 わたしは自分のために必要なことを、可能な限り早くと思ってやっているだけなので、ずるいと言われても困るのだが。


 そうメジにこぼすと、


「もうちょっと人の気持ちがわかるようになったほうがいいと思うぜ?」


 と、呆れたように言われた。


「オジョーちゃん、ともだちなんだろ? おいてきぼりにされてさびしかったんじゃん?」

「友達、ですか」


 てっきりただのクラスメイトだと。別に嫌いなわけでもないし、寺にいたときは一番実力が近かったのもあって練習しやすかったが、オジョーもそういった意味で近くにいるのだと思っていた。


「そうだよ、じゃなきゃわざわざ追いかけて来ないって」

「そうですか。・・・あ、じゃあ、もしかしてわたしとメジも友達なんですか?」

「逆におまえはおれのことなんだと思ってたんだよ」

「利害関係が一致した人」

「・・・はぁ~」


 ものすごく深いため息をつかれた。


「ほんとに、人の気持ち考えろよ。そういうの傷つくやつもいるんだから」

「それはすみません」


(本当に人付き合いというものは大変だな。まぁ、オジョーはネコだからたぶんメジが言うほど傷ついたりしないとは思うけれど)


 後でオジョーに確認したところ、


「わたくしがここへ来た理由? そんなの、ムツキさんばかりが成長していくのが悔しいからですわ! え? 友達? ムツキさんがなりたいというのであればなってあげてもいいですけれど・・・」


 といった反応だったので、やっぱりネコと人では感覚が少し違うのだろうか。


 



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