神殿へ行こう
マグロさんに教わった案内所で聞いたところによると、魔法全般を学ぶのであれば学校に入るのが一番いいとか。治癒系の魔法だけであれば神殿もあり、そこで教わることもできるらしいがあまりお勧めはしないと言われた。
というか、案内所のお姉さんの態度が、えらく含みのある様子で
「え、治癒魔法・・・。あの、あなたが?」
「えぇ。できるだけ早く」
「えっとぉ、治癒に特化しているのは神殿だけど、女の子にはちょっと厳しいんじゃないかな」
ちなみにこの時、わたしは少女の格好をしていた。子供の方が警戒されずに質問できると思ったからだったのだが。
(ここはひとつ、子供らしくアピールしてみよう)
「でも、わたしみんなを直してあげたいんです!」
「あー、もしかして治癒魔法見たことないのかな?」
「はい。でも、話には聞いていて、いつかわたしも使えるようになりたいと思っていたんです」
「そっかぁ。うーん、じゃあ神殿への道を教えてあげるから、まずは一度見ておいで。それから決めればいいんじゃないかな。学校の方がいろいろ教えてくれるしマイルドだからお勧めだけどね」
(もしかして、神殿というのは男社会だったりするのだろうか?ま、それならば男に化ければ済むだけの話だけれど)
お姉さんの態度を訝りつつ、教えられた神殿に近づいてきたとき
「ぎゃぁぁぁぁぁあ!!」
ものすごい悲鳴が聞こえた。それとともに、
「喚くな! これぐらい我慢しろ!」
「一生足無しで過ごすことを考えれば安いものだろう!」
なにか非常に恐喝のようなセリフが。
(というか、足無しって普通に怖いんですけど)
恐る恐る門の中を覗くと、そこに広がっていたのは・・・血みどろの光景だった。




