情報を手に入れた
あれから、時にはオジョーと、また時にはご飯がもらえると聞いて喜んでやってきたコフクと、ちょこちょこと顔を出すうち、わたしは宿屋の看板猫のような存在に昇格(?)した。
ゆりちゃんやその家族だけでなく、長期滞在している旅人や出入りの商人にも声をかけられるようにもなった。
これは情報を集めるために、非常に重要なことである。
そこにいて当たり前、しかも動物、となれば、人の口の軽くなること軽くなること。近所の家庭のいざこざから怪しい取引まで、全く気にせず話してくれる。ともすれば、わたしに向かってしゃべりだすものまでいるほどだ。
まぁ、他人のゴシップなどには特に興味はないが、どこで使えるかは予測ができないし得られる情報は取っておくべきだろう。
そして、わたしが一番知りたかったこと。
どうやれば蘇生魔法を覚えることができるのか。これについても、進展があった。
どうやら、ここは本当に日本のようなところで島国らしく、魔法はあまりさかんではないこと。魔法を学ぶには、大陸に渡り学校へ行く必要があるということ。
(また学校か。ま、仕方ないかな。人の学校ならまだ今より効率的に勉強もできるだろうし)
ようやく、ひとつの目標が見えたのだった。




