表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/86

社会見学~町の中にて~

「うわぁ~ここが人間の町かぁ!」

「地面が硬いですわ」

「ねえ、どこかからおいしい匂いがするよ!」

「・・・人間がたくさん」


 町に着いたみんなは、目をキラキラさせて周囲を見回している。口では文句を言っているオジョーも、そわそわと落ち着かずあちこちに興味があるようだ。

 建物は平屋建てのものが多く、行きかう人の服装は和装がほとんどだが、髪は短く切られていたりする。

 当初から思っていたが、ここはわたしのいた世界の日本に近い文明のようだ。時代は少し違うようだが。


(ふーん、これは・・・明治初期くらいかな?)


 歴史は苦手なのではっきりとはいえないが、文明開化の頃がこんな感じではなかったか。


「では町を一回りするかの。みな、離れないようにの、迷うと厄介だからの」


 ぴんと立てられたオショーさんの尻尾を目印に、するすると人の間を抜けながら行進する。


「おかーさん、ねこー!」

「ほんとね、親子かしら」


 周囲の反応をうかがうと、おおむね好意的だ。

 オショーさんにそう告げると、


「そうだの、この姿の時には人間と共存しておるからの。役に立つと思っておるのだろ」


 とのことだった。

 要するに、ネズミ捕りとかだろう。


「だが、時々われわれに向かってくる人間もいるからの。そのときは決して戦ってはいかんぞ。怪我でもさせると厄介だからの」

「そんなに人間って弱いの?」

「この大きさでも、少なくとも1対1で負けることはないの。ただ、そんなことをしてもやりにくくなるだけだからの」

「そうですわね、わたくしたちの目的はあくまで情報収集、ケンカではありませんわ」

「おいしいご飯も食べられなくなると困るしね」


 そうしてこの日は、みんなでぐるっと町を見て回り、オショーさんの解説を聞いてお寺へと戻ったのだった。

 やっぱり説明は猫目線だったが、実物を見ながらだったので授業よりはかなり分かりやすかった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ