座学の授業
「さて、それでは今日は人間の生活について学んでいきたいと思います」
教壇に立つネコジャラシ先生。
「まず、人間は家族単位で家を立て生活します。勝手に他の家族の家に入ることは基本的に許されていません」
「しかし、我々にはこのルールはあまり当てはまりません。稀にねこが苦手というものもいますが、大概は気にしないか喜んで迎えてくれるのです」
ふむふむ、このあたりはもとの世界と同じ様な感じか。
「次に、人間は土を掘るのが好きです」
ん?
「"畑”と呼ぶ土地をそれぞれに持っており、そこを掘り返したり草を植えたり、かと思うと抜いてみたり・・・」
「人型のときに注意しないといけないのは、この畑です。手伝うと喜ばれますが、掘ったり抜いたりすると突然怒り出すことがあります」
あぁ、なるほど。
ようするに、ネコたちは人間がやっていることの意味を理解せず、見たままで覚え行動しているのだ。
そして、誰もそれを問題と思っていない。
果たして本当に人間社会に溶け込めているんだろうか?
すべてにおいてこのようなかんじなので、わたしは不安になってきた。
まぁ仕方ない。この授業では雰囲気だけつかんで、あとは実際行ってみて自分で何とかするしかないか。




