化け学の授業 いざ、上級へ
「はい、いいでしょう」
「・・・はぁ~。ありがとうございます」
「えぇ⁉ せっかく追いついたと思いましたのに!」
あれからしばらくして、オジョーが中級に上がってきた。そして、彼女と練習を繰り返したわたしは本日めでたく中級の試験に合格したのだった。
「ごめんね。でもこんなにはやく上達したのはオジョーのおかげだよ」
「ふ、ふん。まぁいいですわ。どうせまたすぐに追いつきますもの」
「うん、待ってる」
正直練習相手がこんなに重要だとは思わなかった。今のところオジョーがわたしのペアとして一番よさそうだし、上のクラスでもぜひ相手になってもらいたい。
「あなたの都合は関係ありませんわよ!」
「でも、その方がお互いのためだよ。オジョーだってぼくが相手だとやりやすいでしょう? 一緒に頑張ろう?」
「わ、わかりましたわ。あなたがそんなに言うのなら仕方ないですわね」
「ありがとう」
そういいながら、ぐりぐりと頭をすりつけると喉を鳴らして応えてくれたのでまんざらでもないんだろう。
よかったよかった。
「ではムツキさんは、明日から上級クラスになります。上級は人間への変化ですから座学も難しいですが、がんばってください」
「はい。ありがとうございます」
今までの座学はこの世界の基本的な情報がメインだったけれど、上級になれば人間のことも学べるようになるだろう。少し楽しみだ。




