1~10話のあらすじ
大手重工業メーカーの機械工学者、田中健太(52歳)は、ある日自宅のトイレのドアが異世界に繋がっていることを発見する。
好奇心から足を踏み入れた先でゴブリンに襲われていた3人組、マルクス、エリカ、ルナを現代知識を活かしたサバイバル道具で救出。
彼らが同じく現代日本からの転生者(元材料工学者、元外科医、元化学者)であることを知り、それぞれが健太の持つ深い知識と経験、そして何より「枯れない探求心」に惹かれ、意気投合して行動を共にすることになる。
訪れた街の酒場で、健太は自分と瓜二つの「ケント・ターナー」という職人を探す尋ね人の張り紙を見つける。
ギルドに連れていかれた健太は、記憶喪失を装い「ケント」として生活を始めることを決意。
ケントは腕利きの職人頭だったが、活版印刷機の改良設計図と共に3ヶ月前に失踪していた。
健太はギルド長からその印刷機の完成を試練として与えられる。
さらに、ケントには美しい妻レイナと10歳の娘アンがいることが判明。偽りの夫、偽りの父親としての生活に罪悪感を抱きながらも、健太は家族を守り、技術でギルドに貢献することを誓う。
印刷機の心臓部となる超精密部品の製作には、ドワーフの技術が必要だった。
健太は仲間と家族、そして護衛の冒険者パーティー「鋼鉄の盾」と共に、ドワーフの都イワオカへの長い旅に出る。
しかし、この革新的な技術の完成を快く思わない魔法省が、道中で警告や妨害工作を仕掛けてくる。
ゴブリンの襲撃や巧妙な落石の罠といった数々の危機を、仲間との連携と現代知識で乗り越え、一行はついにイワオカに到着。
伝説の職人エイトリにその腕と知識を認めさせ、部品の製作に成功する。
希望を胸に王都への帰路につくが、再び野盗の襲撃に遭う。
戦闘の混乱の中、娘のアンが危険に晒され、彼女をかばった妻のレイナが背中に矢を受けて倒れてしまう。
闇夜の野営地で、元外科医のエリカによる緊急手術が開始される。
健太は、異世界での平穏とは程遠い、過酷な運命に立ち向かっていく。




