ハッピーエンド
掲載日:2026/03/30
僕はバッドエンドが好きだ。
どんな物語も最後にはすべてが消えてなくなればいいと思っている。
だから僕は今日もそんな作品と出会うために映画館へ行く。
映画館の席に着いて、館内が暗くなり、扉が閉められる。
その瞬間にいつも恐怖を感じる。
もしもこの恐怖心がこの館内にいる人たちと共有されたのならば。
ここで映画を見ている人たちはみんな、映画なんて見てられない状態になるだろう。
それはまさしくバッドエンドではないだろうか。
しかし、ここにいる人たちはみんなハッピーエンドを求めて来ているのではないのか。
そんな人達に僕の自分勝手なバッドエンドを押し付けるのは『不遜』である。




