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<取るに足らない>
魔女は突然聞こえてきた音声に驚く。
いつもよりはるかに声量があったからだ。
「底辺ではありません!この方たちはいろんな悩みを持っている
依頼者と、自分自身を幸せにするために来ているんです!」
ふん、物は言いようだわ。
「違います。ダンジョンに行くだけではみんなが生活できません!
ダンジョンだけでは、食事も鍛冶も警備も賄えません!」
魔女から見ても、言葉につながりがあり論理的だった。
それよりも、これをギルドに10日も務めていない、レベル2の小娘が
話したということに驚いた。
…天才かもしれない、知性特化で体が弱い
…そういう星に生まれたのかもしれない。
「底辺じゃありません!!!!」
この時魔女は初めて、日葵を敵として意識した。
言葉につられただけかもしれないが、間違いなく。
水の宝珠の波動を持つ者の声だろう
「お前らは、真面目な人を壊すだけの魔物だろう。
魔物以下などいるものか…」
その声を聴いて、自身の背中まで凍り付くのを感じる。
この水の宝珠の持ち主は…危険かもしれない。
もし対峙したときは真っ先に狙うことを決めた。




