再び葉をつける
私は暴れながらローラさんを弾き飛ばしてしまった。
寝具の中でもがき、涙する。
「ごめんなさい、ごめんなさい!うぁああ…」
頭の中でローラさんを何て呼んだかとか
色々な考えが止まらない。
そんな背中を優しくなでてくれた。
「ちょっと、大丈夫?」
私は強い意志で自分を引き戻した。
「う、うん、ちょっと恥ずかしくって…。うんんん?」
よく考えたらおかしいよ!なんでこの人がここに?
「今日から一緒に暮らすの!よろしくね日葵!!」
ああ、誘拐されちゃったのかな?
でも、ここギルドの中だよ?
「あの、ここギルドですよ?」
そういうとにっこりと笑うローラさん、何…
「ここで住み込みをさせてもらうんです!」
「ええええええええええええええ!嘘ぉ!」
た、助かるかも…!
私の心に希望の葉っぱが付いた。
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日葵と草取りをした後、レンたちは翌日も縁の下ギルドに来ていた。
しかし、あまりの混みように異常を察し
終了後にキャロスを訪ねて雇用してもらうよう提案したのだ。
そこで様々な話し合いを行って結果雇用が決定した。
しかしこれは導火線であった。
日葵に待つ運命はこの一日で、大きく変わることになる。




