草は抜け光を煌々と浴びる
キャロスさんに追加報酬が発生した件を伝えると、とても驚いていた。
「確かに、草むらスイカはこういう野外系の受注で発見することがあるが
4個もその畑にあったのか?どれだけ放置したんだその畑。
畑の肥料とかいい塩梅だったのかもしれんな」
「うん、広い畑の中で山側に草むらスイカがあったの!
あの広大なダンジョンの中で、草むらスイカを見つけたんです!」
私は自分の成果を思い出し嬉しくなった。
「…」
キャロスさんは黙って頭を掻いた。
日葵は不安そうに、キャロスに提案する。
「あの、追加報酬ってギルド側で何か徴収とかされるんですか?
その、お金に困ってるみたいなのであんまりそういうことしたくなくて…。」
キャロスさんもそこにすぐ同意してくれた。
「もちろんしない。あいつらはかなり能力は高いし、
妨害されなければすごくいい冒険者だからな。」
日葵はその言葉が気になった。
妨害って何…
「妨害ってどうしてそんなことをされるんですか?
悪い人達じゃないと思うのに…」
キャロスは答える。
「あいつ等に女性がいただろ?あいつの名前はライラフロイラ。
ちょっとした貴族の出らしいんだが、そこの親が娘が冒険者志願なのを
気に食わないんだろう。ギルドに掛け合って資金提供する代わりに
妨害したり親しい貴族に同じことをするよう依頼しているらしいんだ。
依頼を失敗扱いにしたり、ギルド側に全額支払いしてるからと
報酬の支払いを拒否したりな。」
私は驚く
「ローラさんの名前がライラフロイラってことですか?」
「そうだ、まあローラって名乗っていたならそれに合わせておいてやれ」




