表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
——こうして、私は”草取り”を始めた ーーーって何この展開!
51/160

おもいやりと最後の砦

あのTのマークの宿屋が見えてきた。

…私の初めて泊まったホテルだ。


どこか懐かしい気持ちになり顔を緩ませながらレンさんを見た。

彼はこちらを見てぎこちなく微笑む。

やっぱり困っているんだな…。

「もう手持ちが1000クランを切ってて、

 これ以上は誰かの装備を売らないといけないんだ。

 宿屋代もまけて貰ってるけどね、無理なんだ。」

そう憂鬱そうな声をしていて、私も心配になった。


宿の前につくと、中の様子が見えた。

PTの女性が水を生成し、バルドさんが掃除をしていた。

あのおばあさんが、作業を座りながら監視していた。

「俺も手伝うよ」

レンはそう言ってPTのほうに向かった。


私は中に入り、おばあさんに話を聞く。

「あの、何かあったんでしょうか」

そう聞くとちらりとこちらを見て動きが止まる。

少しして、おばあさんが口を開いた。

「ギルドの仕事はどした。」


私はまずそれに返事する。

「あの、私ギルドでいろいろありまして…

 追い出されたとか注意されたわけではないんですが、

 気分転換して来いって言われてきたんです。

 その…このPTとの仕事で…」


そう話すとおばあさんは納得したみたいだった。

「こいつらか?」

そう話すとおばあさんの目線は彼らを向いた。

「宿代を少しまけてくれっていうから、掃除せい!って言ってやったんよ。

 息子たちはギルドに行かせてるから儲けもんじゃわ!はっはっは。」

相変わらずがめついな…。


おばあさんは不思議そうにつぶやいた。

「何かわからんけんど、若えのにギルドでは仕事が

 見つかるか、分らんらしいわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ