眺める女性
朝方一番のまだ涼しい風が吹いていた頃、
私も依頼を確認しながらギルド内で仕事をしていた。
するとギルドの中で、初めて仕事を受けるのかな?という
私より少し年上そうな女性がいたので声をかける。
青と白の服を着た、頭巾をかぶったブロンドの髪の女性だった。
「あの、どうされましたか?私はギルドに勤める日葵です!」
彼女は手を編みながら、視線を左右に揺らしている。
「お、おはようございます。えっと、このギルドの仕事って
随分大変そうですね…。」
仕事を受けに来たのかもしれない。
自信がないのかな…少しでもわかりやすく
向いた仕事を教えてあげたいな。
「はい、確かに大変なものは多いと思います。
しかし、刺繍や監視などの力より持続的な集中力と体力
が必要な仕事で、ある程度の期間まとまって働けるのであれば
報酬受取は達成しやすいのでお勧めです!」
そのあまりにはきはきとした返答は、その女性にはまぶしく映っていた。
「あ、いやその…」
その両手は女性の胸で縮こまっている。
私、間違った?もしかして私の仕事について言っていたのかな。
「私の仕事なら、今日はお客さんがたくさん来てますけど
ここ二日間はそこまでの人出でも無かったですよ!」
笑顔になって、私のほうを見てくれた。
「そ、そうなんですね。
依頼で働くのもいいけど、その日葵ちゃんでいいよね。
働いてるのを見て、いいなあって思ったの。」
…ここへの就職も考えてるんだ。
「はい、ありがとうございます!そういっていただけると嬉しいです!」
結局その女性は仕事を見に来ただけで帰ってしまった。




