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レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
私は背を伸ばし、さらに伸ばし葉もつけて
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もしかして

私は朝早くギルドに訪ねてきた

お客さんを案内していた。


若い…貴族の人だ。


キャロスさんの前に立つと早速本題だ。


「冷気を使った商売をするなら

 国から圧力をかけてもらうことになるぞ。

 今までの利益の何割かを渡せ。」

正に一方的、連れてきた護衛も

ガンを飛ばしている。


私のせいだ…。


「ギルドは潰されたくありませんので、

 お値打ちの情報で手を打ちませんか?」


…?


「先日、農家の依頼をした際に

 ギルドにダンジョンの報告があったのです。

 調査したところ、罠や獣がいるとかで。」


…まさか…!!


「ほう、情報で勘弁しろと。

 ブラックライト。」


態度が軟化した…?


「いえ、慈善事業みたいなもので

 冷気商売はあまり利益が無いのです。

 なので代わりに情報をと。」

…レンさんと私の給料と食事も出してるから

確かに大きな利益は得ていないのかもしれない。


「きっといい宝も眠っているはずです。

 10以上の部屋があったとの話ですから。」


私は身の毛がよだつ、あそこに誘導しようとしている。


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

黙っておけ

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

(うん、この貴族は相当厄介そうだから)


私は忠告を受けて声を飲み込んだ。


「良いだろう、特別な私が攻略してやろう。

 こんな弱小ギルドの言うことが真実とは

 限らないがな。

 私の選んだ精鋭が獣など消し飛ばすだろう。」

ふんと鼻息が聞こえる。


「こちらが地図です。

 農家が入り口を破壊したとのことですが

 きっとがれきを外側から少し土魔法で移動させれば

 すぐ入れるでしょう。

 危険ですから気をつけてください。」


そうして貴族は満足し、立ち去って行った。


「あれがマッツェンダさんの言っていた

 嫌いな貴族本人だ。」


嫌いになるの、分かる気がする。

仕方ないかもしれないけど、危険な情報を

キャロスさんまで抵抗なく…。


「あいつは、行商を潰した実績がある。

 これは自衛のためなんだ。」

苦い顔で話すキャロスさんの本心も見えて

私は少し安心した。


その後すぐにまたノックがあった。

今度案内すると政治家だった。

必然的に昨日のヒントを思い出した。


「政治家のセドンだ。キャロスさんに会いに来た。」


魔女には常に監視されていて、

そして貴族、政治家…国が来た。


もしかして、運命の精霊があり得ないぐらい同時に脅威を

差し向けてくる、なーんてないよね…??

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