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第7章 - 合衆
さあ、きたよ。
…
意識はあるんだよね。
お話したいの。
…
魔法の強度を強め
少しづつ中央に近づいていく。
…なら…
運命が糸を切ろうとした瞬間、
数多の運命が絡み合い、
折角立てたナイフは表面で止まった。
魔女は日葵を疑う、
超常的な存在に保護されている。
部屋の違和感も記憶に残っていた。
諦神は植物に替わり
契約を差し出し核心を掴む。
植物は核心を受け取る。
悪いのは収穫の宿命だけ。
神霊は存在を隠し、切り札として潜む。
仲間たちは傷付くも新たな力を手にする。
運命は一瞬悔しがるがすぐにほくそ笑む。
「イヒッハハハッ!…ククハアハッハアハ!」
何か更なる悪戯を思いついたようだ。
混沌と絡みついた運命は
さらに大きく脈動する。
精霊は時としてかなり狡猾だ。
彼らを敵にするのは恐ろしいことだ。




