表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
ついに私はダンジョンで運命と対峙する。
162/184

<▲(邂逅)▼>

私は2階に行きレベル測定器の前に立ち、

座る。


<待って、信用できないから

 映像探知を起動するわ。>


空気が振動する、背筋が凍り思わず丸まって机に突っ伏す。


<顔を上げて、測りなさい>


私は血の気が引いたまま顔を上げると

レベル計測器に手を伸ばす。

もし誤魔化せてなかったら、そう考えると手が震える。


"レベル9"


レベル16に対してレベル9?

慌てて表示を隠してしまう、

見られていられる感覚がして

つい過剰反応する。


<もう見たわ、レベル9。もう少しね…>


空気の振動が止まる。

映像監視が止まったようだ。


<木刀は見えたけど、周りが倉庫みたいだったわね

 そんなに物の置き場に困っているのかしら?>


…!


「冒険者の装備も預かっていたリ

 魔法影響あるものと別の倉庫が必要らしいです。」

下手な嘘ついちゃった…!

音声監視されてるのに!


<…>


沈黙が怖い。


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「お前の目的はなんだ」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


私の口が勝手にしゃべった。

諦神さんだ。


勝手にのっとった…!


<何者>


魔女さんも私じゃないことを察したみたい。


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「抵抗しない、

 目的を教えろ」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


<…何を>


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「この服の目的を。

 魂の祝福の蓄積

 病気の治癒か。」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


<…憑依した古代霊か!>

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「代償さえ払えば

 小娘を奪う事は

 ない。」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


<取引材料はいくらでもあるわ

 時が来れば>


諦神さんは守ってくれないんだ…!


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「目的を教えろ。

 そうすれば、

 時まで邪魔

 しない契約」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


<分かったわ。そう、万能な回復装備を作るの。

 究極の魂の魔具>


これが目的…!究極の魔具作成…魂の?


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「脱げればいいのか」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


<壊さず、呪いを解除する方法はないわ。

 たとえ魔力波長がずれても、破壊を伴う>


何度聞いても、魔女さんは本当に無いと信じてる。


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「お前には勝てない。

 可能性があれば

 お前に伝える」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

もし見つかれば、やっぱり助かる…?


少しの間、沈黙。

<…もし”日葵”が逃げようとするなら

 私に協力しなさい。

 少しでも壊せばお前ごと殺す>


(…どうするの?)

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「まだ時間はある

 収穫は時まで保留」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


<…そうね、時が来れば>


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

「時が来る際に」

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


(時が来る前に!)

絶対に服を脱ぐ!


そうして、双方の会話が終了した。

第三者によってはじめて会話が成功した。


究極の魂の魔具作成のため

私は犠牲になるわけにはいかない。


そうして私は生きる決意をより強くした。

誤魔化しきれなかったレベルは何とかしないと。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ