▲対話▼と更なる(決意)
フラリスさんは私にシダで傘をしてくれた。
「きっと明日のダンジョン探索では大きなトラブルが起こる。
ギルドか、探索自体か。
私には運命の魔法を使えるだけの貯蓄はないよ。」
そのイメージと異なる絶望が…うっ…気持ち悪い。
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我の所業か
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私の努力は無駄なのかな?
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僅かだが力を貸そう。
使用は1日1回だけだ。
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腕輪が変化するのを感じた。
石の腕輪から銀色の金属の腕輪に替わった。
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贖罪条件を変える。
生き延び、
我を封印せよ。
その腕輪は
あらゆる魔法を相殺
物理攻撃も防ぐ
石と妖気の盾を作る。
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生き延びて…封印
私を守る盾。
突然の言葉に呼吸が詰まる。
私に生き延びた後の
目標を与えてくれている。
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運命の悪戯を防げ。
お前ならできる。
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その盾には
希望・絶望・生・死
全ての可能性が詰まっている。
知性が足りなければ
脆くも崩れ去る、
運命すら防ぐ試練の盾。
「私も、ダンジョンの中では常にヒントを出すよ。
お代はいらない!」
フラリスさん、諦神さん
「私、絶対生きて帰る。
レンさん達も死なせない!」
「じゃあヒントだよ。
温度探知は常に使ってね。
異常があったら仲間に教えて。
心の魔法はまだ早いからね。」
「ありがとうフラリスさん!わかったよ。」
そうして日葵は決意を胸に眠った。
しかし、日葵は気づいていなかった。
魔女と運命の精霊の意図が
明らかに違う事に…。
”敵は二人いる”のだ。
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魔女は見守る者
運命はその陰で
悪意に満ち
笑っている。
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