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レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
——そうして私はーーーー何やってるんだろう。
147/166

(日葵との)フラリスさんとの▲対話▼

私は寝室で月を見た。

そうして窓を閉じると、横になり目を閉じる。


「ヒントの時間だよね…日葵?どうしたの」


いつもの森だ、でも私の表情はいつになく真剣だと思う。


「専属のリスク、黙ってたよね」


風が流れる。

「そうだね、それがどうしたの?」


「怒ってないよ?どうしてかなって思って。」


「ほかの子が信用できないから。

 だって、日葵ちゃんを知らない子に…

 今の日葵ちゃんを任せられないよね。」


「私も日葵ちゃんと話したくて

 日葵ちゃんも私を呼んでくれた。

 どうしても専属で契約したかったの。」


「それが邪魔になる可能性もあるよね。」


強い風が吹いて木が揺れる。


「専属には利点もあるの、"憑依"が

 しやすくなるのもそう。

 リスクがあれば利点もあるんだよ。」


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

肯定。魂抜を防げる

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


それで助かったのは確かだ。

感謝しないといけないかもしれない。


「ありがとうフラリスさん。

 ほかに、何か隠していることは無い?」


空が曇る。

「運命」


嵐が吹き荒れ始める。

「運命の魔法も使えるよ。

 だから分かるの、日葵ちゃんの運命は

 捻じ曲げられてる。」


…え?

「本当は道なんてなかった。

 私がお祈りされてた力で友達と抵抗して、

 ギルドへの細い糸の道を作ったの。

 でも相手は相当強力で意地悪な運命の精霊。

 次のダンジョン探索で、殺されるかもしれない。」


私は思い出した、祠から押し戻すような風が吹いていたこと。

祠に引き寄せられていたこと。

ルーニーさんに助けられたこと。

キャロスさんが道を示してくれた奇跡を。


「日葵ちゃんの健康になりたいってお祈りが

 今の自分を助けてるんだよ。

 これは日葵ちゃんの力なの。」


「運命の魔法を使おうなんて考えないでね。

 一人だと8年祈ってようやく少し捻じ曲げられるぐらいだから。」


…本当なら使ったら気絶どころじゃすまない。


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

我より強い…か

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


「相手はそれだけの存在って事。まともに戦って勝てるはずがない。」


集団の力を知らないってローラさんは言ったけど

今の話が真実ならこれは集団でも勝てない。

余りにも、危険すぎる。


私はその話を聞いて仲間を巻き込んでしまったことに迷っていた。

とある日…

沢山の皆、いつも日葵ちゃんを見守るの

一緒にしてくれてありがとうね!


沢山って12だよ…数えようよ。


あんけーとしようかな…

 森と祠の本

 魔法と剣の本

 歴史と文化の本

 水晶と湖の本

 観光地のパンフレット

 誰かの黒歴史ノート

どれを語ってほしいかとか日葵ちゃんに探らせたいとか。


えー、フラちゃんそれ大胆!


日葵ちゃんの事を話し合うのがさらに遅くなるよ。


皆、いつも相談乗ってくれてありがと。

日葵ちゃんにボロを出さずに済むから助かるよ。


こっちこそ、偶像化の化身。


しょうばいじょうずーーー!


私の能力を忘れないでくれたらいいのに。


こっちこそ、いつも安定した食事ありがと。


皆、日葵ちゃんには12精霊と見守ってることは内緒だよ!

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