食事と訓練
私は食卓に着くと何とミルクとパンと塩と豆
というメニューだった。
今までで一番贅沢だ。
「明日探索服が届くから
今日は英気を養うために豪華にしてある。
頑張って来てくれ。」
(目を閉じて探知してみて!)
その声を不思議に思うが目を閉じて
フラリスさんに聞いてみる。
「何を探知するの?」
「お食事!」
言われた通り祈りを捧げ探知する。
するとパンがモヤモヤしていて
逆にミルクの辺りは落ち着き過ぎている。
触ってみて理由が分かった。
「温度…だね。」
「体調の悪い人って軒並み体温が高かったよね。
だからもしかしてって。」
「ありがとうフラリスさん!」
私は感謝として体力と精神力を少しあげた。
目を開けるとリーファさんが
私をのぞき込んでいて
一瞬目を閉じて口をとんとんしていた。
「飲み物が違うとパンの味も違うね!」
「ハーブティーが良ければそれもあるわ。」
「うめぇーー、これは覚えとかないとな!」
「明日が本番なのね。今日は力を整えるわ!」
「俺も今日は訓練なしにするぜぇ!」
楽しくがつがつみんなで食べた。
ごちそうを食べ切った後
リーファさんに2階に連れていかれた。
防魔法室の扉を閉じる。
「精霊さんと話ししてたのよね。」
私は頷く。
「何人の精霊さんと話ししてるの?」
「一人だよ、専属だって言ってたから…」
リーファさんが驚く。
「…騙されてるわよ、日葵ちゃん。
専属だと、ほかの精霊さんと契約できなくなるの。」
えええええええええ!!
「契約は解除できるの?」
確か…
「後20日したら…」
珍しくリーファさんが頭に手を当てた。
「ああ、面白がって魔女から監視される期間
丸ごとあなたを独占するつもりなのね…」
「精霊は性格も千差万別、相棒さんは
どんな性格なの?」
フラリスさんの性格…
「友達で気まぐれで、優しい…かな?」
「最後になるかもしれないから、後悔しない様に
何が出来るかちゃんと聞きだすことが必要よ。
精霊、特に神霊は敢えて能力を隠すことがあるわ。」
…どういうことだろう。
「面白くないからとか、従属精霊が気に食わないとか
色んな理由で能力を積極的に伝えないことがあるの。
しっかりとしたコミュニケーションをしないと
焦った時に人間と精霊で認識違い、なんてこともあるから。」
…リーファさんが辛そうにしている。
きっと何か昔にあったんだ。
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仲間を転送せず、
精霊が防御を優先した。
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…もしかして、諦神さんとの争いで…!
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怒りは最もだ。
だが、我も怒っていた
封印の破壊への制裁だ
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…っ!
私も家を壊されたら怒り狂うかも。
でも、それでもやっちゃだめだよ…。
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故人の贈り物だぞ。
二度と入らぬ。
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…だから、贖罪が必要なの。
でもそんなの必要ないよ?
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?
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全て終わったら、私が封印してあげる。
やり方は分からないけど、
思いを込めて作ってあげるから。
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考えておこう。
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フラリスさんにも、ちゃんと色々聞かないと。
心の防護とか、まだ教えてもらってないし
あの時は全部聞けなかったもんね。
リーファさんと時間差で私は外に出て、
寝室に向かった。




