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レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
——そうして私はーーーー何やってるんだろう。
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体力の限界?

私はローラさんに体を治してもらい

起き上がる。


ただ、体の調子がおかしい。

痛いし気持ち悪くなってトイレに運んでもらうも

ただ汗だけが出てくる。


背中をさすってもらって塩の少し入った水を飲んだ。


薄い塩味だけの水に

気持ち悪さが増して吐きそうになったが我慢したら

落ち着いた。

今度は眠気とだるさが襲ってきた。


探検隊の方たちはその間に帰路に就いたようだ。


私がやっとの思いで食卓に行くと

皆さんが心配してくれた。


「日葵、大丈夫か?

 …熱があるな。」

レンさんが額に手を当てる。


「さっきからこんな感じで、

 フラフラなのよ。」


「日葵、熱にやられたって事だぜ??

 医者の不養生って聞いたことあるな。」

バルドさんが私を観察している。


キャロスは頭を抱えて黙っていた。

これも自分のミスだ。

彼には心当たりがあった。


それは…

「日葵、明日は休め。

 その調子だと治すのにも時間がいるだろう」


「そんな、私皆さんを助けたくて」


「俺のミスなんだ、日葵を実質的に10日も

 連続で働かせてしまった。

 しかもとどめでハードワークだ。」


キャロスさんもほぼ毎日働いてて…普通だと。


「休暇を入れたつもりだったがよく考えたら

 その日もお前は働いていたからな。

 人を雇った経験がなかったんだ…。」


「私も休みがあったと思ってたけれど、

 装備を買ってきた後働いてたのね…」

リーファさんも私に申し訳なさそうにする。


申し訳ないのは私なのに。

今日は訓練せず、ヒントだけもらって

寝ることにしようと決めた。


「皆さん、ご心配頂きありがとうございます。

 もし明日体調が悪ければ

 休ませていただきます。」


「その権利はあるわ、もし食べられるなら

 パンを食べましょう?」


私はパンと豆を食べながらいろんなことを考えた。


自分の体調を守る大切さ。

不思議な服とフラリスさんの魔法での回復の限界。


これがダンジョンの中で無くて

ギルドで分かって本当に良かった。

私は不幸の中でもその不幸に感謝した。


ハーブティも出してもらって、今日はそれが

最高においしく感じた。


私は寝る準備を済ませて3階に行き

今日のヒントを受け取る。

目を閉じて、精神力を捧げ祈る。


イメージの森には赤い丸が何個かあった。

「探知は一定時間継続して

 目を閉じたときに使えるよ!」


魔法の解説…?

「もやもやって何だろう?

 人以外を探知できるのかな?

 色々試してもっと特徴を探そう!」

もやもやが私の目の前にある。


そうだ、確かにそうだ。

私はこの探知を使いこなしていない。


「探知を切るためにはどうしたらいいの?」


「そこが分かっちゃうと不自然だから

 ローラさんに聞くといいかもね?」


「分かった。ありがとうフラリスさん。」

私はヒントの内容を頭の中で繰り返し眠りについた。

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