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レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
決意を胸に、私は準備する
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葉っぱを増やす

私は体を拭いた後、

いつもより体がさっぱりしている気がした。

リザード屋の事を思い出して、心が軽くなる。

今日はいろんなことがあった。


リザード屋さんに行った。

装備を揃えた。

ルーニーさんにまた恩ができた。

時・闇・魔法の組み合わせの訓練をした。

沢山訓練をして、魔女さんと再び対話した。


体が痛い、訓練しすぎたかな。

私はフラリスさんに精神と祈りを捧げる。

そうして目を瞑り、ヒントを受け取る準備をした。


「魔女の我慢も限界に近い。

 表立って訓練はしないほうが良いよね。」

突然の提案にびっくりした、なんで?


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

なぜだ

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

諦神さんもそうだ。


「今から言うのは、あくまであなたの視点から

 思いつく可能性のある仮説だよ。」

そう思うと森のイメージが浮かんだ。


目の前にはこれ以上レベルが上がると死ぬ

と書かれた立札が見える。


小さな陰でできた猫が回し車を回して訓練している。

だめ、死んじゃうよ…!


私はすぐさまその猫を車輪から取り外した。


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

お前が上手か。

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


「それが魔女の手だとすると…?」


手の中には影の子猫。

私と同じ運命を背負っている。


「強制的に居場所に戻される…!!」

周りの木がすべて枯れ子猫が崩れ落ちた。


私はイメージの中で腰が抜けて

本物の体すらびくっとする。


確かに魔女さんはそういう態度にも思えた。

それじゃ、もしかして私も…!


檻に入れられた猫が見える。

もう自由はない。


体は震えっぱなしだった。

胸がきゅっと痛くなる。

やだ、こんなのは嫌だ!

 

「分かった、防魔法室の外での訓練は少しだけにする。」

私は判断が軽率だったと深く後悔した。


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

人間は理解不能だ。

だがこの訓練は

必ず当日に力となる。

必要なだけの訓練は

行え。

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


諦神さん…

そうだよね、私は出来るだけやるんだ。

「防魔法室の中で体力か魔法かどっちの訓練をするか

 選ばないとね、ありがとう。フラリスさん。」


そうだ、私や諦神さんだけじゃどうしようもない。

明日誰かに事情を相談しよう。


目を閉じるもなかなか眠れなかった。

今すぐにでも魔女さんに戻されていそうな気がして

何度も周りを見渡した。


その夜、日葵は悪夢にうなされることになった。


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