夜訓練・訓練
私は30分魔法の練習をして防魔法室を出た。
そして自室に入ると諦神さんと
フラリスさんが声をかけてきた。
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
重量物を持つため
訓練が必要だ
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
(確かにそうだね)
まずは足を広げたり体を伸ばしたりして
転びにくくする体操を行った。
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
姿勢の正しさを確認
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
その後片足で立ってみたりまっすぐ立ち
バランスがおかしくないか確認する。
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
腕を前に伸ばし
膝を曲げては伸ばしを
立ちながら繰り返し…
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
「1・2・3・4・5…」
8回続けた後
今度は腕立て伏せを8回
「1・2・3・4・5…」
今度は寝ながらももをあげて見る訓練。
その次は立ちながら腰に手を当てて体を左右に回す。
さらに次は盾を持ち上げたり下げたり。
そしてその状態で片足にしたりしてバランス練習。
(迷惑になりたくないなら
なれたら重い物も持とう)
慣れたら兜をつけて少し重い状態で
これを繰り返し行った。
こんじょぉおぉ!
…
「はあ、はあ」
暫く時が立ち、息を切らしていると
突然声が響いた。
<そんなに死にたいの?>
私は突然の声にびっくりするも
息を切らしていて思考も鈍っていた。
恐怖も限定的だったので返答する。
「死ぬのは怖いです。でも、ダンジョンの調査で、
迷惑を掛けたくないんです。
私のせいで皆が死んだら、死んでも死に切れません。」
私が死ぬのは仕方ないけど、レンさん達やキャロスさんが
巻き添えになるのだけは絶対に嫌だ。
それに魔女さんに服を脱ぐためなんて言ったら
絶対にダメだから。
<…調査に参加するな。
そうすれば訓練も必要ないわ。>
私はルーニーさんに恩を返すためにも
この探索に参加して貢献するんだ。
「ルーニーさんに、ギルドの皆さんに恩を返すんです。
ダンジョン探索が成功すれば恩を返せるんです。」
<…覚えておきなさい、いくらレベルを上げても
私には勝てないってことを。無駄な努力よ。>
「勝てるなんて思っていません。
私は恩を返してから死にたいだけなんです。」
<…お前を殺すのにレベルの制約がなければ…>
カタカタと歯を鳴らす音が聞こえる。
どう考えても相当怒っていた。
その音で私は無性に悲しくなった。
どうやっても和解できないんだなって。
縮みあがるとともに少し涙も出た。
<…時が来れば私はお前を回収する。
レベル38程度では太刀打ちできない。
覚悟をしておけ>
わざわざ"レベル38"、キャロスさんを基準にした牽制だ。
勝てないと突き放すように見えて、その発言に違和感を覚えた。
まるで私に訓練すると死に近づくと警告されているような感覚を覚えたから。
怒りの後、なぜか"止める"方向の言い回し。
私に長く生きてほしい
わけじゃないよね、
意味わからないよ…。




