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レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
決意を胸に、私は準備する
123/165

お風呂を出て

暫くの間は時間操作しながらお風呂に入っていたが

ローラさんが待っていることを思い出し

操作を切ってお風呂から出た。


もしかしたら50分ぐらい入っていたかもしれない。

そう急いで脱衣所に戻ると私を待っていてくれた。

「どうだった?初めてのお風呂。」


「はい!すごく楽しかったです!」


「ちょっと入っていたら?

 まだ10分ぐらいでしょ?」


時魔法って恐ろしい…。

禁忌になるわけだった。


「ちょうどいいリザードの盾があったから

 買ってきておいたわ。

 ここに入ったら急に荷物が不安になって

 時間出来ちゃったから」


ああ、ちょっと大きいと思ってたのに

伝えてなかったな…。


私はその盾を手に取る。

それはかなり大きめな盾で私の体の半分ぐらいのサイズがあった。

長方形の形だ。


「もし重い時は重力操作で

 軽くできるから。」

…なるほど。


「魔術師はこのぐらいのサイズのほうが良いのよ。

 よく祈るから、流れ弾を止められるようにね。

 状況把握はサーチでするからね。」


そういえばフラリスさんも探知できるんだよね。

それも訓練しないと…時間が足りない!


「今回の調査では身を守ることだけ

 考えてればいいわ。」


そうなのかな、私は役に立ちたい。

でも冒険ど素人が数日で勉強した付け焼刃じゃ

足手まといになるかもしれない。

必要なところで気合を入れよっか。


そのあとローラさんが私の体を黒魔法で囲ってくれて

その間にイメージチェンジして靴のないギルドの服に

戻すことができた。


今度は私が見守ってローラさんのお風呂を待つ番だ。

なるべく目につかない様に盾を構えて端のほうでじっとしよう…。

(盾は高級品だよ、体の裏に隠して!)


あ、あ、そうだね。

私は慌てて体制を変えて体と鞄で盾を隠して待った。


それでも先ほどお風呂で会話してた人がうらやましそうな目で

見てた。堂々と持ってたら失礼だったろうな…。


(時魔法の時間減速、しよう!)


その声を聴いて私は祈りと精神を捧げ加速すると

一瞬で誰かに肩をたたかれた。


「ちょっと?起きてるの?ちょっと!」

ローラさん!

私は慌てて祈り直し時間を元通りにした。


「ご、ごめんなさい!」

と、時魔法こわあああああ!


「いいわよ、初めてのお風呂でしょ。

 眠くなるわよね。

 私も苛立っちゃってごめんね。」

申し訳なさそうにするローラさんに何度も謝った。


「いいわよ、私達親友みたいなものだから。」


そうして私たちはロビーに向かい、レンさん達と合流した。


「盾は買ったみたいだけど、水袋も買わないとだめだよ!

 食料袋は皮じゃなくて布でもいいけどね。」


忘れてた!

「ごめんね、私も忘れてた…」

少し辛そうにしているローラさんに首を振って

私は水袋を100クランで買いに行く。

バルドさんの袋も古いと言われたので2つ買って

リザード屋さんを後にしてギルドに戻った。


凄く楽しかったけど冒険で命を繋ぐための道具

を目にして、私の不安と期待が一層深まった。


ギルドに戻ると、今回使った装備代分800クランについては

準備金から支払ってくれた。

1万クラン中7200クランが消費された。

魔具屋さんや鍛冶屋さんに行くとき、

値段が掛かりすぎないように気を付けよう。



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