幹をさらに伸ばす
女性用のお風呂には脱衣所には誰もいなかった。
「お風呂では全身を脱ぐんだけど、
その服って透過できるんだよね。」
「うん、やってみる…」
私はタオルを体に巻いて、服を透過させるイメージをした。
すると服が下着みたいな形になった。
これならタオルを使えばお風呂に入れそうだ。
私が大きなカバンも念のため持ってきたし
短刀もかちゃんとおちたので、
どうしようか悩んでいるとローラさんが荷物を
持ってくれた。
「行ってらっしゃい!私はここで荷物を見ておくわ。
今日はそういう日だから残念がらないで。
日葵ちゃんと交代でちょっと体だけ洗いに行くから。」
…なるほど!
「はい!」
私はお風呂に行った。
まず、看板に沿って行動してみる。
「体にかけ湯をしてまずきれいにするんだね。」
私はお湯を恐る恐るかけてみる。
…あっつい!
少し冷ましてからチョロチョロかけていると
だんだん慣れてきて最後は全身を洗うことができた。
そのお湯を使って髪を少し洗って
お風呂場に行く。
…先客がいたみたい。
誰もいない冷たい水に入ってみる。
足をチョンっと入れてから、体を押し込んで
抵抗する水に支えられながらゆっくりとお尻をついた。
冷たいけど、夏だから少し気持ちよかった。
そうこうしていると湯気のある部屋から
人が出てきてここに入ろうとしていたので
慌てて出て人のいないお風呂に入る。
魔具がある…もしかして!
祈ってみるとビリビリと全身が刺激される。
最初はびっくりして飛び跳ねちゃったけど面白い!
体が左右からビリビリと刺激される。
このお湯も不思議だ。
給水口みたいなところから
お湯や水がちょうどよく混ざって流れていた。
温度を見て調節しているんだろうね。
だんだんビリビリが辛くなってきてふと横を見ると
複数人で同じお風呂に入っている。
お風呂って複数人で入っていいんだと思って恥ずかしくなった。
私は一番大きな浴槽に移動した。
すると、フラリスさんの気配を感じた。
目を閉じると、イメージの森。
祠に掛かった鐘が、ゆっくりと鳴っている。
「せっかくだから、時の魔法の練習をしてみようよ!」
私は口を押えて何とかイメージ内でだけ発言した。
「え、此処で!!!」
鐘は普通よりはるかにゆっくりと鳴る。
「人生二倍楽しいです。感覚遅延や時間操作の基礎を学びましょう。」
ご、娯楽を数倍楽しむ…?
き、危険な魔法じゃなかったっけ…。
二倍楽しみたいあなたに!
ゆっくりとした時間はしっかり感じ取ろうとすればするほど
さらにゆっくりになります。
この時間を長く感じるんだってとにかく意識するの。
魔法がなくても使える時間操作だよ!




