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レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
決意を胸に、私は準備する
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魔法訓練2

防魔法室の土媒体の下に拳ぐらいの土が用意してあった。

何だろう、と思ったらローラさんが教えてくれた。


「温度系・光闇は物質が必要なくて

 水は空気が湿ってれば使えるみたいだけど

 土は物質が必要だし、風はある程度の空間と空気が必要なのよ。」

精霊さんが影響を与えるものがないといけないんだね。


「ほら、こうやって」

ローラさんは土を私の周りで一回転させた後

元の場所に戻す。


「精霊との取り決めによって、移動させるのよ。」

精霊さんって防魔法室に入って来れるの?


「フラリスさんはこの部屋に入りたくないって…」


ローラさんはなぜか苦笑いする。

「練習に付き合ったら危険だからじゃない?

 あれは二度と使わないほうが良いわよ。」

風魔法が苦手なんだっけ。


「私の体は精霊に祝福されているの。

 だから、私の場合はむしろ離れたくないって。」

とっても仲が良いんだね!


「前に両親を説得できなかったって言ったけど、

 この血筋は希少だから表ざたにしたくない。

 活躍したら、血筋ごと利用されるだけだ。

 なんで分からないんだって言われちゃった…。」


悪い貴族に思われたり良いように使われたりさせたくなくて

妨害してるなら、レンさんたちが助けてるのも

純粋に良いこととも言い切れないのかもしれない。

でも…


「私は決めたの。

 一人で周りを動かすぐらい大きく功績をあげて

 懸念もされないしむしろ尊敬されるようになれば

 和解できると思ってる。そのために頑張ってるの。

 家についても弟がいるしね。」


ローラさんはすでに道を見つけてるんだ。

私もその夢、応援したいな。


「…ともかく、精霊がいないなら現象として土を崩すとか

 左右に移動させるとか、単純な動きで練習が必要ね。」

キャロスさんも言ってた単純な事象として発現させる方法だ。


「基本を学んだら相棒さんと取り決めを決めておくといいわ。

 右って言ったら右に移動させる、範囲をイメージで示すのか

 言葉で判断してもらうのかとか」


確かに、精霊さんが見える現実は私たちと違うのかも。

それなら、ちゃんと伝えないとだめだよね。


私はその後基礎の移動を行い、巻きぐそ型ミニタワーを作ったりして

怒られながら、土魔法の基礎を学んだ。

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