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レベルアップが命取り?建内 日葵と不思議な服  作者: 和琴
決意を胸に、私は準備する
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魔法訓練1

午後の業務も終わり、

食卓についた。


マッツェンダさんたちのチームは

帰っていった

私たちはギルドでご飯を食べていた。


「あ、すみません」

訓練をしているせいか、

いつも食べている少なめのパンの量では

足りなくなってしまった。

無意識にレンさんの皿に出そうとする手に

気づいて謝った


「お、食べ盛りだな?」

そう言ってレンさんがパンを分けてくれた。


「明日から、パンを少し増やしておくからね」

リーファさんも気を使ってくれる。


「す、すみません…。」

私は量食べたこともなかったから、

そう言って貰って恥ずかしくなった。


まるで健康にしてもらったみたい。

私の中で違和感が広がった気がした。


食事を食べ終えて私は防魔法室に向かう。

するとそこにはローラさんがいた。


「魔法の練習をしようと思ってね。」


「あの、魔法について教えていただけますか?

 キャロスさんに教えてもらったことしか出来てなくて。」 

私は昼の経験を思い出していた。

このままじゃいけない。


「分かったわ。じゃあ何が出来るのか教えて。」


「私は冷気しか使えないんだ…」

それを伝えて魔法の短刀を抜いてみる。


…刃こぼれはなくきれいなまま、

フラリスさんがきっと気を使ってくれたんだ。


「風については分かってるけど、冷気については

 どんな精霊と契約しているの?」


…え?

「フラリスさんだよ?風とぜんぱんって言ってたから。」


「…全般っていう括りはないの。

 担当は一つ!

 もしかして、使役精霊がいるの?」


「私何にも知らないや…あははは」

フラリスさんから聞いた知識と本に書いてあった

基礎しか知らなかった。


「使役精霊っていうのは、上位の精霊が

 下位の精霊と契約して利用できる魔法の

 種類を増やすってこと。」


なんだか人間みたいだな。


「私の知る限りだと、冷気と風と治癒能力の強化を

 フラリスさんが使ってたかな。」


起きたときのすっきりは、最近効果を実感してる。


「治癒って高度な精霊だと思うんだけど

 一回どんなことができるか聞いたほうが良いわよ。

 それを知らないと教えられないわ…。」


それを聞いた私は外に出て目を瞑る。


「フラリスさん、一体何が出来るのか

 詳しく教えて。ローラさんが全般はないって。」


「風は私だけど、冷・水・土・

 光・闇・植物・治癒・時・心・探知…

 あと何だっけ。」


「ありがとうね。」

これ以上喋らせるのも体に響くよね。


そのままローラさんに伝えてみよう。


私は部屋に戻ってローラさんに伝える。

「冷・水・土・光・闇・植物・治癒・時・心・探知…

 辺りらしいです。」


ローラさんが頭を抱える。

「時って…危険な精霊じゃない。

 貴女の相棒、すごくリスキーなのね。」


それは違うとばかりに諦神さんの腕輪が脈動する。

怒ってるみたいに振動し、ちょっと熱くなる。

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

強者に対峙するには

心・時の防衛は必須

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


そうなんだ、相手が使うんだね。

それを見越してこちらも精霊さんと契約して

対抗策を得るんだね。


もし持ってなかったらどうなるんだろう。


「あの、無いと相手に

 使われたら致命的って諦神さんが…」

その場合、一方的な敗北しか思い浮かばなかった。


「考えて…なかったわ。危険だから使うなとしか

 教えられないもの。」

ローラさんが複雑な表情をしている。

同じ気持ちなのだろう。


「と、ともかく。

 1週間で訓練するなら、小型生物対策に使えそうな

 土・冷・治癒を鍛えたほうが良いんじゃない。

 場合によっては闇もいいかもしれないけど。」

そうなんだ、治癒がよさそうかな。


「治癒はここに媒体ありますかね。」

私にはどれがどの媒体の水晶かわからなかった。


「なさそうね、危険だけど外で訓練するしかないわ。

 相棒さんが治るまで我慢ね。」

他の練習をするしかない。


強者、そういえば諦神さんと対峙した時に…。


「れいきって何ですか?冷たい物じゃなくて霧みたいな…」


フラリスさんが使ってたよね。


「冷たくない冷気?何それ。」

ローラさんが首をかしげる。

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

祈りの力の霧 霊気

敵の魔法の相殺・

自在な力の発現元

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

諦神さんって、教師みたい。


「祈りの力を霧にしたもので

 自在に力を発現したり魔法を相殺するって諦神さんが」

私は汗をかきながら伝える。


ローラさんも私も知らない事だらけでたじたじだった。

「魔法の霧って一部のモンスターが使うものだとばかり。

 精霊が使えるなんて。井の中の蛙だったわ…。」


なんだか、無知を知るだけの場になっちゃったな。

勉強ってそういうものなんだね。


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